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生き残り兵乱記  作者: 遥か大地に
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関東遠征の後始末と日の本の内政

備中の国 備中松山城 三村 元親



やっと遠征が終わった。

これで儂が出張る必要がないが、日の本の内政を見ることになりそうだ。

その前に儂に仕えることになった、成田氏長、長親、甲斐姫が平服している。

第六天魔王が成田を預けた結果だ、まあ、あの時、甲斐姫に蹴散らされた者に預けられるよりマシだろう。

信孝などは屈辱に顔を歪めていたからな。

『成田氏長、矢掛に一万石の領地を与えることにする、励むように』

氏長は顔色を変えた。



同上 甲斐姫



敗将に領地を与えるという、破格の待遇と言える。

父は私を側室として三村殿に仕えるようにと考えている、それは戦国の世の習い、文句はない。

忍城を織田は力で抜こうとしたが、三村殿はあっさりと忍城攻略を諦め、無視して南下しようとした。

後方を脅かす筈が、逆に包囲され、降伏した。

煮え湯を飲ませた相手からは、我々を引き渡すように三村殿に迫ったが、『軍規に反するため、引き渡すことはならぬ、例え、それが総大将であろうと、だ。

総大将が軍規に背くとは厳しく戒めるが、宜しかろう。』

総大将である信孝殿は憤然と席を立ち、去って行ったが、柴田勝家殿は『元親殿、お主の言う通りだ。

むしろ、遇さねばなるまい。それにしても女ながら大したものよ。

流石に妙印尼の孫娘だけはある。

成田は軍師殿に預けよう。』と。


結局、第六天魔王に結果を報告したが、何もなく、備中に連れて帰った。

私の処遇について困っているようだ。

『備中守様、私を側に置いていただきたく、存じます。』

元親は少し固まっていた。



同上 松の丸



私も立ち会いました。

殿が少し固まり、私の方を見ていました。

そう言えば、殿は正室だけ、その後は私を継室としつ迎え、後は宇喜多の福殿の要請で八郎殿の父親代わりをしている。

側室を他の大名の如く、迎えていない。

珍しいと言える。

迎えていいのか、気に成っているのでしょう。

私としては嬉しいのですが。



なにはともあれ、甲斐姫が側室に上がることになった。


甲斐姫との間に二男一女を儲けることになる。



しばらく、領地の内政をして、領地を秀親や信祐、正信、正純、左近、全登らに託すと同時に、家督を秀親に譲った。

松の丸、福、甲斐、八郎や幼い娘や子を連れ、近江、安土に移住した。



同上 第六天魔王



元親が家督を秀親に譲り、妻子と共に近江にきた。

とりあえず、水口城を与えた。

甲斐姫を側室に迎えたと言う。

何も言わなくてもやることはやる。

元親に内政を任せ、辣腕を振るい始めた。

戦乱が終わったことで、民百姓が泣くことは失くなった。

平和で豊かな時代になるだろう。

儂は異国を見る夢がある、その際、内政を元親に任せてみたいが、不満を持つ者もいる。

まだまだ新たな国造りは始まったばかり、数十年もすれば、スペインやポルトガルなどの脅威を退けれる。



蝦夷、琉球、台湾、樺太、千島列島を得るまでかなりの年数がかかったが、日の本の領地となったのは、かなり先だが、その時には、第六天魔王や元親らはこの世にはなかった。





















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