表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生き残り兵乱記  作者: 遥か大地に
36/49

因幡の先送りと九州遠征準備

相模の国 小田原城 北条氏政



織田より使者が来た。

越後の謙信の後継者争いについてだ。

書状を読み、一族にも読んで貰った。

儂に氏照と氏邦、大道寺は織田の要求に反対していたが、氏直、幻庵老と綱成、氏規、松田は賛成。

正に半々に分かれてしまった。

越後に介入しようにも出来ぬようだ。

越後でも同じ書状が行っているらしいが、睨み合いになっている。

そのため北陸は織田の勢力圏になっているという。

飛騨、越中、加賀、能登を得て、越後を伺う勢いらしい。

儂は考えざるを得なかった、父、氏康が生きていればと。


優柔不断を見事に発揮してしまった。



近江の国 安土城 第六天魔王



相模も越後も揉めておる、甲斐も。

そんな中、北信濃の真田が恭順して来た。

もう少し、様子を見ようか。

この間、元親の兄元祐が、亡くなり、莊家が絶えたらしい、輝元が介入しようと思う間も無く、元親は次男を莊家に入れたらしい。

相変わらずよ。

それともう一つ気になることがある。

因幡の尼子よ。

尼子義久が隠居したいという、しかも後継者がいない。

弟、倫久の子を、後継者にしようにも、まだ乳飲み子だ。

何とか、立原や秋上、山中らは翻意させようとしているが。

そうなると、どうするか。

もう既に三村にも使者を出していると言う。

一応、因幡は儂が預かろう。

三村に使者を出した。





備中の国 備中松山城 三村元親



第六天魔王から尼子の件による書状を貰った。

因幡は織田が預かると言う。

まあ、仕方ないか。

急に、立原久綱がここに来たと言うから驚いたが、彼から義久殿が隠居したいと言う報告を受けていた。

俺は、織田に連絡して、対応するようにと言っておいた。

尼子の家臣達はどうするのだろうか。

織田に仕えるのか、それとも、三村や宇喜多に仕えるのか、悩むところだ。

それと、因幡に入るのが、犬あるいは・・・。


近江の国 安土城 猿



播磨を召し上げられ、伊勢に国替えとなった。上様に、疑われたのだろうか。

確かに、意図してやったことではない。

お福殿や和泉守に要請されただけだというに、寧々はやきもちを妬いて、上様に諫言されてしまった。

あれは仕方ないと言う思いしかなかった。

子がいないため、度が過ぎたのだろう。

それより、因幡の尼子の後、誰が入るのか、犬か、儂か。

上様は東が混沌と化しているので、西に目を向けた。

九州への出撃を命じた。

上様は安土から、大阪に移り、全体の指揮を執るらしい。

総大将は信忠様

副将は信澄様

軍師は官兵衛

先陣は毛利、長宗我部

軍監は三村


九州に行くのは宇喜多、前田、十河、佐々、

不破、佐久間、明智、羽柴、蒲生が行くことになった。


柴田は南信濃、池田は美濃、尾張、金森は飛騨を守る。

丹羽は越中、加賀、能登を。

浅井は丹羽や柴田の援護。


留守部隊だが、常に東は専守防衛を旨とすることと因幡はとりあえず、先送りとなった。

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ