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生き残り兵乱記  作者: 遥か大地に
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人材発掘と戦闘準備

伯耆の国 米子城 明石全登


2つの具足を持ち、火縄を持った牢人が訪ねてきた。

私は二両具足を見て、引っかかるものを感じ、牢人に尋ねた。

どうも只者ではないようだ。

一色家の家臣で主人が滅ぼされたため、殿の噂を聞いてきた、稲富祐秀、どうもどこかで・・・。

一色家の火縄の名手だ。

召し抱えに関しては殿の許可がいる、私としては秀清殿の負担が減るし、登用すべきだろう。

すぐに殿の許可を貰うようにしたが、数日もしないうちに許可を貰った。

伯耆の火縄を司る指揮官になって貰うことと

火縄を利用した戦術をしっかり叩き込んで貰うようにした。

私の負担も減るから助かる


備中の国 備中松山城 三村元親


まさか、稲富祐秀がやって来るとは予想外だった、秀清の負担が減る。

歴史の変化だろうか、彼は細川幽斎に使えると思ってたが、まあ、いいか。

もう一つ変化しているのは猿の領土が近江ではなく、伊勢だ

浅井が滅びてないからだろうか?

なら密かに大和と近江に行って貰うか、隆佐とうちの師範に。

隆佐と長恵を呼んだ。

俺は二人に堺に行って貰い、大和や近江、三河まで言って貰うようにした。

折しも、安国寺恵瓊も岐阜まで行くとのこと、織田の様子を探るように頼んだ。

長恵が大和なら、剣の試合が出来ると喜んでいた。

俺は、もし対戦相手に仕官しないか、誘って欲しいと頼んだ。

この時、安国寺恵瓊が尋ねて来たので、隆佐と長恵を派遣するので、一緒に行って欲しいと要請した。

安国寺恵瓊は了承して、笠岡から、海路、堺に向かって行った。

帰ってくるまでに三ヶ月かかったが、出た時より増えて戻ってきた。

しかも、俺が欲しかった人材の八割方とその家族を獲得して戻ってきた。

まるで人攫いというしかないな。

まずは大和で運良く、三人とその門下が獲得でき、近江では待望の文官二人、三河まで行く際雇った用心棒が、まさかの当たりとは思わなかった。

人材は豊かになったが、彼らに似合うだけの知行を支払えないのが、苦しい。

ただ彼らの能力を生かせる場の提供はおこたらなかいが


安芸の国 安国寺恵瓊


笠岡で隆佐殿と丸目殿は船から降 りた。

降りて行った者はどれもひとかどの人材だし、将来を感じる人材もいる。

まるで織田殿を向こうに回せるほどの。

三村の一族は戦においては標準以上、特に伯父の三村親成、石川久智、清水宗治といった一族に遠藤兄弟、明石全登、隆佐殿の一族、丸目殿、そして今回備中で降りた者、特に、酒好きの男はとんでもない能力を持っている。政治的謀略は計りしれない。

それともう一人は明石全登や小早川様、吉川様に劣らない名将、名前を聞いた時には驚いた。

若者二人に至っては才気を感じる。

用心棒として雇った者は知勇兼備と言っていい。

織田殿は手紙を読んで、考えることがあるようだった。

毛利のことや元親殿のことが気になるのだろう。

何せ、東から遠征する場合、必ず、元親殿が立ち塞がるからな。

火縄が何梃あるか、私にもわからない、ただ言えることは、元親殿と戦えば、只ではすまないということが言える。


美濃の国 岐阜城 第六天魔王


毛利からの使者、安国寺恵瓊だったか。

儂の天下を認める、その手伝いをしても良い。代わりに安芸、備後、備中、西美作、伯耆、隠岐、出雲、石見、長門、周防と豊前の一部の領土安堵の確約する誓詞の書状を要求してきおった。

要するに毛利と三村は儂の作る政権を認めるということだ。

元就の遺言を守るのだろう。

あの将軍家の御教書は無視をするだろうが、

一向宗門徒どもの対応は恵瓊に任せるとある。

中国、四国への遠征見送りにするか、今は。

宇喜多はどちらに着くかで変わるが、三村は元就の薫陶を受けておる、宇喜多が手を焼くくらいだ。

毛利の東は三村が守るだろう。

儂としても三村を攻めるのは難しい。

兵力は少ないが、火縄の数は儂が集めた以上の数を持っている。

下手に手を出したら、噛み付かれる。

三村には会ってみたいものだ。

領地経営はとにもかくにも参考になるためだ。

備中、西美作、伯耆、隠岐だけだが、尼子の旧臣を宥め、家臣達の育成、人材登用、産業の発達、鉱物資源は銀、銅、鉄、ベンガラなどが取れる。

山陰と山陽を結び、道を整備し、流通を良くしている。

隠岐は北方や朝鮮との交易に使えるようにしてる。

領民達も彼の政治を受け入れているため、国力の発展は凄まじい。

石高は40万石くらいだろうか。


とりあえず西は良いが、東や伊勢長島と石山本願寺相手をしてやるか。


備中の国 備中松山城 三村元親


第六天魔王はとりあえず東や地元を片付けるようだ。

いずれ西にくる。

とりあえず、宇喜多や山名の国境の城の改修、改築を行ないました。

来る前に準備が出来、何とかなりそうです。

石山本願寺からの援軍催促が来てますが、毛利は先延ばしにしているようです。

俺の所にも来ましたが、宇喜多の存在と水軍持ってないから不可能と言って追い払いました。

只今謀士とうちの軍師と会議中です。

少ない兵力を如何に効率よくやりくりするか、毛利の援軍が間に合わないことも想定しています。

また、美作での戦いはゲリラ戦を想定しています。

第六天魔王が来るまで準備は出来るだろうか。

それと、四国の長宗我部に毛利本家から使者が向い、第六天魔王が攻めて来る前に、同盟締結、連携出来たらいいのにと思うが、難しいかな。

そろそろ新しい産業を起こすか。

和紙や柚餅子といったものを作って、堺や博多に売ってみるか、それは第六天魔王次第だけど。




























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