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生き残り兵乱記  作者: 遥か大地に
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歴史が変わった自覚

備中の国 備中松山城 宍戸氏


夫が何処に行ったのか、さっぱりわからない、親成殿に尋ねたら『心配することはない、

お方様、殿の作戦なのじゃ。それに、この作戦は秘密裡にの、そうお方様が輿入れされる前から、知ってる者は少ない。帰ってきてから尋ねられるがよい』と。

やはり、殿の鎧、兜が三つあったのは何か意味があるものだったのだろうか?


同じ場所 三村 親成


やれやれ、あれは妻にも言ってないのか、作戦とはいえ、仕方ないの。知ってる者は儂に、全登、隆佐、宗治、遠藤兄弟、毛利の大殿、吉川元春様に小早川隆景様くらいであろう。

儂らでも殿に振り回されている。宇喜多への内通者や敵などもかなり振り回されるだろう。

特に宇喜多直家よ、備中への侵攻は難しいぞ。兄を射殺した報いじゃ、せいぜい振り回されるがよい。


おや、帰ってきたようだ、お方様の相手は元親殿に頑張って貰おう


備中の国 備中松山城 三村元親


随分、妻は怒っていたが、仕方ない。

この秘密を漏らす訳にはいかないのだ、バレたら、あの謀略家の贄になる。

説明はしたが感情がついて来ないのだろう、どうもこの手の人間と最近会ったり、付き合ってばかりだ。

何でこう、面倒な者ばかり集まる。

謀略家の成果の結果とでも言わんばかりだな。

何はともあれ、しばらく遠征はない、内政の日々が続く。

勝法師丸の守りや妻の相手にも力を入れておくか。勝法師丸一人という訳にもいかないし。

伯耆の国の内政状況や産物について調べておくかな。

伯耆は昔から鉄や小さいながら銀山がある、石見銀山ほどでもないが、この二つは使える。開発すれば何とか石高も上がる。

やはり、海を使っての交易を行なう。

北信越、東北の物が入りやすくする。

港の整備と山陽への交通路を同じく行なう、

作陽の方にも広げておこうか。

作陽、人形峠だったか。あそこの物質はこの時代において、いや、この先にも大変手に余る代物だ。

放っておこうか、それとも永久に封印することも考えておこうか。


備前の国 岡山城 宇喜多直家


ええい、忌々しい。元親めにしてやられた。備中、美作に奴の旗指物や鎧兜を付けた者が二人現れ、どちらにいたのか、分からず、備中、西美作を攻められなかった。

後で判明したことは伯耆を手にしたという話、内通している三村の中島元行や他の者も奴の動きに混乱させられたらしい。

奴らの内通を既に知られており、振り回しているとしか思えん。

伯耆まで得たか、国力を充実したら、不味い。攻めて勝てるとは思えん。浦上は潰したが。

とにかく備前と東美作、播磨の西部、但馬や因幡を得て三村と対するしかない。


備中の国 備中松山城 三村元親


妻を宥めすかしつつ、宇喜多を気にする毎日

、宇喜多は浦上を潰し、東美作、播磨の西部、但馬や因幡にちょっかいを出し始めたようだ。あまり派手にやり過ぎると第六天魔王を呼び込むから止めてくれと言いたいが、仕方ない。


しばらくして妻が懐妊したことを知って、歴史が改めて変わった自覚を持った。






史実、三村元親には勝法師丸一人しか子がなかったようです。歴史が変わってしまいました、あしからず。

どんな名前にするか考えてない。どうしようかな、募集にするか

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