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ある日の<俺> 8月24日。 同じ娘を持つ父として

一昨日のたんこぶは、引っ込んだ。

触るとまだちょっと痛いけど、検査の結果も異状なしだったし。


ってことで、そんなに気にしてくれなくていいです、女子中学生(安倍美輪子、というらしい)のお父さん。


いや、まあ、今日わざわざ自宅兼事務所までお礼にみえたんだけどさ。


安倍さんは奥さんを病気で亡くしいて、娘の美輪子ちゃんと二人暮しなのだそうだ。彼の頭の中では、その大事な大事な一人娘を救った、俺はヒーローということになっているらしい。・・・結果だけ見たらそうかもしれないけど。


だけど、泣かれても・・・

わはは。美輪子ちゃんに宥められてる。いい父娘だ。


俺とののかも、こんなふうになれるかな。


まだ夏休み真っ最中だけど、受験を来年に控えた美輪子ちゃんたちは、八月の月水金の午前中、補習授業があるらしい。襲われたのは、その帰り道。でも、明日の月曜は安倍さんから担任に連絡して休みにするということだ。気丈にふるまってるけど、美輪子ちゃんの心の傷、本当はまだ癒えてないだろう。


例の変質者に、殺意を覚える。


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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