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ある日の<俺> 6月10日。 猫に毛繕いされる
天気予報では今日も雨だということだったが、うす曇ながらも時々晴れたりして、当てにならないな、お天気お姉さん。
けど、今日は引越し手伝いが入ってたんで、雨じゃないのはありがたかった。それも、新居にまるまる引越しというんじゃなくて、転勤とともに両親と同居することになった息子夫婦の荷物を運ぶだけだったから、量もそう多くはなかったし。
で、まあ。仕事を終えて、今は縁側で冷たいお茶を一服いただいてるところなんだが。
こちらに長くお住まいの飼い猫、サバトラのカンちゃん、膝に乗ってくれると暑いんですが。それに、俺の腕をじゃーりじゃーり舐めないでくださいませんか? 毛づくろいが必要なほど毛深くないし、猫の舌はざらざらしてるので、じゃりじゃりされるたびにサンドペーパーで擦られてるみたいで痛いんですが。
喉を鳴らして、ご機嫌ですか。飼い主の小松さん、笑ってるし。カンちゃんが初対面の人に懐くのは、とても珍しいらしい。
ま、いいけど。カンちゃんかわいいし。暑いけど。
今日は大安。
仏滅の翌日は大安。