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ある日の<俺> 5月28日。 猫が拾ったドーベルマン 1

困った。


少し前からこのボロビルに住み着いている三毛猫が、どこからか子犬を拾ってきたんだ。


あー、こら。ドアが開いたからって勝手に部屋に入って来んな! メシを買いに出るところだったのに。おい、勝手にソファに上るな! よけいボロになるじゃないか、もー!


はぁ・・・


そういう話を聞いたことがないわけじゃない。自分のところの飼い犬や飼い猫が、野良の子猫や子犬を拾ってきて驚いたという飼い主の話を。だけど、俺がそれを体験するとは思わなかった。


だいたい、この三毛猫は俺が飼ってるんじゃないし。・・・しょうがないからたまに餌はやってるけど。何たって、あいつはある意味「お尋ね」者だからなぁ。


なんたって、雄の三毛猫だ。出るところに出たら、そりゃー高値がつくだろうって猫だ。


うっかり野良猫してたら、誰かに捕まってしまうだろう。それを知ってかどうかは知らんが、このボロビルにもぐりこんでからは、あいつ、滅多に外に出ようとしなかったんだが・・・


どっから拾ってきた、そのドーベルマンの仔犬。


お前、お乳も出ないくせに無謀なやつだな。こら~、俺を睨むな三毛猫め。何を訴えてるんだ? 犬用ミルク買って来いってか? 



そいつの母犬はどこだ~!


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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