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ある日の<俺> 2021年黄金週間 2

「黄金週間 1」と同じように、短い話を二つ書いて投稿しようと思っていたのですが、五月五日の話が妙に長くなってしまい……流れの都合上、この五月三日の話を単独で投稿することにしました。

五月五日の話は、明日投稿します。


もう六月も中旬ですが、<俺>の黄金週間はまだあと少し続きます。

・5月3日


昨日の雨に洗われて、今日はくっきり明るい天気。

心が浮き立つような、そうでもないような。


ちょっと複雑なのは、どれだけいい天気だろうと自粛生活にはなんら関係ないことだからかな。だけれども、やっぱり空が青いから、足取りも軽く自転車を漕ぐ。うーん、気持ちいい。


真夏の真昼の青空は、容赦ない暑さと対になってるけど、五月の青空は爽やかなばかりで。吹く風は心地よく、新緑が眩しい。なんかこう、ピクニックにでも行きたい気分。


まあ、新型コロナのせいで、そういうことは推奨されないけれど、でも。今日の俺は気分だけは味わえるのさ! 


なんたって、午前から午後にかけて樋掃除依頼が多数。顧客様んちの屋根に上りまくるぞ~! そんで、昼には甍の波を眺めながらピクニック気分でおにぎり食べるんだ。酷い風雨の翌日は、千切れて飛んだ葉っぱが水を含んで重いけど、そんな労働の対価に美味いメシを食えると思えば、何てことはない。


大きく握った梅干しおにぎりと、ポットに入れた熱い直茶。

ふふ、ふふ、ふふふふふ。


眼の前に、自分でニンジンぶらさげて、今日も一日頑張るぞ!

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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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