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ある日の<俺> 2016年4月27日。  尿管結石のベテラン?

昨日は暑かったのに、今日は冷える。

ま、じっとしてるからよけいなんだけど。


雨のパラつく午後、喫茶店の店番。とはいっても、営業中ではない。店は臨時休業。店主の三田さん、いきなり来た尿管結石の痛みでとても店を開けられないんだそうだ。石が出ればケロッと治るらしんだけど、それまでの激痛は相当なものだという。


別にそれだけなら俺に店番を頼む必要は無いんだけど、今日はたまたまケーキのショーケースが届く日で、誰かが店にいて受け取らないといけないらしい。据え付ける場所は事前に打ち合わせしてあるそうだから、本当に立ち会うだけだけど。


急ぎ鍵を預かりに来た時に聞いたんだけど、三田さんの尿管結石は何度目かの再発で、ある意味慣れてるらしい。痛みと痛みの合間にタクシーに乗り、病院の緊急外来に行くと行っていた。それまで付いてましょうかと提案したんだけど、「結石のベテランだから大丈夫!」と断られた。


どうせ水分をたくさん摂りなさい、って言われるだけだろうけどね、と本人は言ってたけど、ちゃんと診てもらうのが一番だと思う。違う病気だったら怖いし。


この病気は痛みが来るまで自覚症状が全く無かったりするから、何でも屋さんも気をつけてくださいよ、と言う三田さんの顔は、痛みによる脂汗にまみれていた……人によっては失神するほどの激烈な痛みらしい。怖っ! それでも、「お、今がチャンス……」と呟きながら、三田さんはスマホで馴染みのタクシー会社を呼び出し、「いつものやつです。ドア開けてあるので、もしなかなか出てこなかったら見に来てください」と頼んでた。慣れ過ぎだよ……。


俺はベテランになれるとは思わないから、水分はまめに摂るようにしよう。っていうか、仕事柄汗をかくことが多いぶん、水はよく飲むから大丈夫だと思う。うん。


それよりも、このところ暑かったり寒かったりするからか、喉の調子がおかしいんだよなぁ……。俺の場合は風邪に気をつけた方がいいかも。そういえば、昨日もらったいちごでミルクな飴があったな。舐めとこ。

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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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