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ある日の<俺> 2015年4月8日。 忍ぶカメムシ
不意打ちの寒の戻り、冷えて疲れた身体には、熱めの風呂が芯からしみる。
思うさま長湯を楽しみ、ほっかほかになったあとは、さっさと布団にダイビングだ!
暖かく心地よい眠りへの期待を胸に、手早く下着を身に着け、さあパジャマ代わりのジャージを着ようとした、その時。
なんか臭い。青臭い。
──この、草の臭い。これは!
慌ててパンツ脱いだら、恐れていた通り、中にカメムシがいた。いつの間に入りやがった! 外に洗濯物を干した時か? 取り入れて畳んだ時には見当たらなかったのに……
まだ動いているカメムシをティッシュで掴み、窓を開けて中身だけ捨てる。いや、だってさ。部屋のゴミ箱に捨てたら臭いがいつまでも残るじゃないか。
ああ、風呂から上がったら、即、布団に潜り込んで気持ちよく眠りにつくはずだったのに……
くそぉ、カメムシの最後っ屁め!
↓当時のあとがき↓
この物語はフィクションです。実際の個人、団体、事件等とは一切関係ありません。
管理人の身に起こった実話ではありません。ありませんたら、ありません!