表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

344/520

ある日の<俺> 2014年6月21日と22日 夏至の日に思う&餅猫

ある日の<俺> 2014年6月21日。



今日は六月二十一日。夏至。

・・・あの年の一年で一番長かった日のことは、今はもう幻のように思える。


亡き弟と交わした<会話>は今も覚えているけれど、思い出そうとするとふわふわと霞がかかってしまう。


笑い仮面に、芙蓉と葵の双子、ドラッグ<ヘカテ>に、インターネットの海に浮かぶという<ヴァルハラ>・・・


・・・

・・・


そう、今日は夏至だ。あの日と同じ、けれどあの日とは違う薄曇りの──





ある日の<俺> 2014年6月22日。



夕方からの雨で急に肌寒くなった夜。こんな時は風呂だ、暑くても涼しくても風呂だ。風呂はサイコー! と鼻歌歌いながらドアを開けたら。


蓋の上で


びろーん、というか。

べとーん、というか。

どとーん、というか。


餅のようにとけてる居候の三毛猫。ヤツの柄は白面積大目で、黒茶面積同じくらい。


この感じ、磯辺焼きか? あべかわか?

強いて言うなら・・・


いそべあべかわもちねこ。


とけた感じがちょっと美味そうだけど、けっこう毛だらけ三毛だらけ。蓋の上には抜け毛がいっぱい。やっぱり気のせい美味そうじゃない。


こら、そんなとこで熟睡すんな舌仕舞え。触るぞ、居候。いつの間に入りやがった。


俺は風呂に入りたいんだ!

夏至はいつもシリアス。猫は流体にゃん属・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ