ある日の<俺> 2014年6月21日と22日 夏至の日に思う&餅猫
ある日の<俺> 2014年6月21日。
今日は六月二十一日。夏至。
・・・あの年の一年で一番長かった日のことは、今はもう幻のように思える。
亡き弟と交わした<会話>は今も覚えているけれど、思い出そうとするとふわふわと霞がかかってしまう。
笑い仮面に、芙蓉と葵の双子、ドラッグ<ヘカテ>に、インターネットの海に浮かぶという<ヴァルハラ>・・・
・・・
・・・
そう、今日は夏至だ。あの日と同じ、けれどあの日とは違う薄曇りの──
ある日の<俺> 2014年6月22日。
夕方からの雨で急に肌寒くなった夜。こんな時は風呂だ、暑くても涼しくても風呂だ。風呂はサイコー! と鼻歌歌いながらドアを開けたら。
蓋の上で
びろーん、というか。
べとーん、というか。
どとーん、というか。
餅のようにとけてる居候の三毛猫。ヤツの柄は白面積大目で、黒茶面積同じくらい。
この感じ、磯辺焼きか? あべかわか?
強いて言うなら・・・
いそべあべかわもちねこ。
とけた感じがちょっと美味そうだけど、けっこう毛だらけ三毛だらけ。蓋の上には抜け毛がいっぱい。やっぱり気のせい美味そうじゃない。
こら、そんなとこで熟睡すんな舌仕舞え。触るぞ、居候。いつの間に入りやがった。
俺は風呂に入りたいんだ!
夏至はいつもシリアス。猫は流体にゃん属・・・