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ある日の<俺> 2014年6月6日&7日 蚊め!&どばだば雨 

6月6日の話が超短いので、6月7日と一緒にしてしまいます。

ある日の<俺> 2014年6月6日。



朝、出かける前に屋上菜園の水撒きしてたら。


目蓋咬まれた。

蚊に。


なんで屋上にいやがる、蚊。

地上から何メートルかまでしか、来れないはずじゃなかったのか、蚊。


緑と水気のあるところには、どこでも湧いて出るもんなんだろうか、蚊。

蚊め。


おのれ!


うう、痒い、どうやら腫れてきたみたいだ。

部屋に戻ってキンカン塗ろう・・・。







ある日の<俺> 2014年6月7日。



雨が、どばっだばっ! と降っている。

「しとしと」ほど可愛くないし、「ざーざー」でもない。「だーーー」もちょっと違う。


今日の雨は「どばっだばっ!」だ。空中に大量の水の塊が出現して、それが一気に落下したみたいな感じ。


降りだしたのが、ちょうど伝さんの散歩から戻ってきたところで良かった。そのまましばらく飼い主の吉井さんちで雨宿りさせていただけることに。


「いやあ、すごいですね」


庭から入れるリビングに招いてくれた吉井さんが、飲みやすい温度の緑茶と水羊羹をすすめてくれた。ありがたく頂きつつ同意する。


「バケツの水をひっくり返したような、というより、湖の水をひっくり返したみたいな感じですよね」


俺の譬えに、ちょっと吹き出しながら吉井さんは頷いた。


「本当にねぇ。まあ、傘も役に立たなさそうな雨ですから、ちょっと休憩していってください」


「ありがとうございます」


そうして、雨が小降りになるまで、吉井さんと伝さんの話をした。“散歩中の伝さんあるある話”で盛り上がっている間に、空が明るくなってきたようだ。


もうすぐ、上がりそうだな。

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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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