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ある日の<俺> 4月26日。  その時の俺は俺じゃなかった

この話の元になる『<俺>のお盆』は、端午の節句、父の日、七夕話の後になります。桃の節句までは投稿しましたので、またそのうちに。


グレートデンの伝さんの夕方の散歩に付き合っていたら、警邏中だったらしい警官に声を掛けられた。


言っておくが、不審者扱いの職務質問ではない。


「警察の道場に来てくださいよ」


そう誘われた。


「あの時の華麗な逮捕術、是非、模範演技してください」


いやいやいや。無理だから。あの時の俺は、俺であって俺ではなかったんだから。・・・死んだ弟が乗り移ってたんだって言っても、信じてもらえないだろうけどさ。


弟が俺の身体でその“華麗な逮捕術”というのをやらかしてくれた後、俺はしばらく酷い筋肉痛に苛まれた。だって、普段使わないような筋肉を勝手に使われたんだから。


伝さんの散歩を理由に警官を振り切って帰ってきたが(俺が困っているのが分かったのか、伝さんが軽く唸ってくれたら、彼は速やかに俺を解放してくれた。そして、そそくさと去って行った)、顔を見るたび誘われそうで、ちょっと憂鬱だ。


俺たち、全く同じ顔だもんな・・・


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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