表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

306/520

ある日の<俺> 6月7日。   攻めの暑気払い?

──もう六月だってのに、暑いんだか寒いんだか分からん。イライラするから、付き合え!


気の短い朴木ほうのきの爺さんから、そんな依頼(?)を受けた俺。


現在、ジャージの上にセーターを着て、どてらを着込み、同じ格好をした爺さんとWi○で卓球をしています。


額から飛び散る汗、下着代わりのTシャツもべっとり。爺さんの勝利で何度めかのゲームが終わるも、「もういっちょ!」の掛け声とともにまたもや勝負が始まる。どこの鬼監督ですか、爺さん。


へろへろに疲れた後、温めの番茶で水分を補給しつつ一息つき、締めは半生インスタントの鍋焼きうどん。


二人して、だらだら汗をかきながら啜りこむ熱いうどんは、濃い目に作った出汁がやたらに美味い。


ひーふー、ずるずるずる~・・・

あー、腹の中からあっちー! 


食後、どてらとセーターを脱いでTシャツ一丁になった時の爽快感ときたら! ・・・爺さん曰くの<攻めの暑気払い>、ちょっと癖になりそうかも。本人も満足そうだ。「トシだから、一人でこんなことやってて倒れたら困るからな」と笑う。


自覚があるのはいいことだけど、これって年寄りの冷や水? じゃなくて、熱湯風呂かも。


危ない危ない、もう少し一緒にいて、様子を見よう。水分、もっと摂ってもらわないと。


あー、今日の夕方はグレートデンの伝さんと散歩だ。サウナで運動したみたいなもんだから身体がへろへろだけど、仕事はきっちりこなさなきゃ。がんばれ俺。負けるな俺。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ