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ある日の<俺> 12月13日。 伝さんと会話

雨の切れ目を縫って犬の散歩。


久しぶりの伝さん、俺の顔を見てうれしそうに尻尾を振ってくれる。顔はクールなんだけど、こういうところが正直っていうか、俺もうれしい。


「元気にしてたか、伝さん」


「おぅん!」


「そっか。ツヤツヤしてるもんな」


「おん!」


「何ていうか、伝さんてホント地獄の番犬のようにカッコイイよな。そんなもん見たことないけど」


「おうん?」


会話(?)しながら歩く、一人と一匹。傍から見たら、怪しいだろうなぁ。


「なー、伝さん、俺、このあいだ深夜に怖いもん見ちゃってさー」


「ふん?」


「寝ぼけて、夢でも見たんだと思うけど・・・伝さんも夢、見るかい?」


「おんっ!」


何となく、会話が成立してしまってるのが、一番のミステリーかもしれない。


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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