表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/520

ある日の<俺> 4月22日。俺、思う。

あの裁判の判決が、今日出た。


死刑。


ようやく。と俺は思った。被害者の遺族にとっては、長い長い道のりだっただろう。


もし、俺の元妻が、娘が、あんな殺され方をしたら。・・・そう思うと、なおさら被告と、珍妙な<ストーリー>なるものでその弁護をしようとした弁護人を赦せない気持ちがつのる。


今回の裁判には、沢山の傍聴希望者が詰め掛けただろう。いつだったか依頼を受け、裁判傍聴券を取得するため、開廷前の行列に並んだことがあるが、それとは比べ物にならないくらい、人が集まったことは想像に難くない。


俺の両親を惨殺した犯人は、薬物の過剰摂取により責任能力不在として被疑者死亡のまま不起訴処分となったが、あれは未だにやりきれない。長じて警察官になった俺の双子の弟を殺した犯人も捕まっていないし・・・


世の中、不条理だ。が、今回の判決には少し救われるような気がする。


罪を犯したら、裁かれ、その罪状に応じた刑罰を受ける。それが当たり前のことなんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ