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ある日の<俺> 9月27日。 風呂の蓋の上は極楽
風呂のドアを開けたら、湯船の蓋の上に居候の三毛猫。
九月も下旬になって、ようやく涼しく、というより、数日前から夜は寒いくらいになった。蓋が快適でぬくぬくなのは分かるけどさ。俺、風呂入りに来たんだから、そこをどけ。
ふにゃっ!
「何すんだ!」とばかりに、だらけた姿勢から瞬時に顔を上げる三毛猫。その宝石みたいな色の目で、非難がましく俺を見る。
いやー、でもさ、やっぱり触るだろ、ツンツンするだろ、普通。
そんな無防備にピンクの肉球見せられたら。