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ある日の<俺> 8月7日。   汗の季節は梅干しで乗り切れ!

一日の仕事が終わり、屋上菜園の水撒きも済ませ、風呂に入って晩飯(山芋の短冊切りに海苔と醤油かけたのと、茗荷の味噌汁、茹でておいた鶏の胸肉に梅肉ソース添えたの、胡瓜の漬物、ご飯)を済ませた頃、宅配便が来た。


配達員の兄ちゃん、頑張って接客用笑顔キープしてるけど、かなり疲れてるみたいだ。汗びっしょり。


サインした受け取りを持って、すぐ退出しようとしたのをちょっと待ってもらい、大きめのグラスに入れた麦茶と種を取っておいた梅干しをすすめてみた。


兄ちゃん、戸惑ってたみたいだけど、喉が渇いてたのか麦茶をごくごくやり、匂いにそそられたのか、梅干し口に放り込んで、また残りをごくごくやった。


「梅干し苦手だったのに、こんなに美味いと思わなかった」と驚く兄ちゃん。瀕死の魚みたいだった目に力が戻って、来た時よりも凄く元気になってくれた。一応水分は取ってたらしいけど、清涼飲料水ばっかりだったらしい。


いや、兄ちゃん、汗かく仕事なら、そんなものより麦茶に塩入れたのとか、水に梅干しとか、そういうのの方が絶対元気出るよ、と体験談を語っておいた。兄ちゃんは真剣に頷いていた。


礼を言って兄ちゃんが去った後、届いた荷物を見てみたら、娘のののかからだった。中身は数枚のTシャツ。この季節、これはありがたい。日に何度も着替えなきゃならないくらい、汗かくもんなぁ。


明日も俺、いっぱい汗かくだろう。でも、色々工夫してしのいでみせる。宅急便の兄ちゃんも、大変だろうが頑張れ!


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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