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ある日の<俺> 5月8日。   カレー以外は頭になかった

げぷ。吐く息がターメリック色。そんな感じ。


今日の昼はカレー。夜もカレー。一昨日からずっとカレー。さすがに朝だけは違うけど。



五月五日、子供の日。

行く先々でかしわ餅をもらった俺は、猛烈に辛いものが食べたくなった。


そんなわけでカレーだった。六日の夜、大鍋いっぱいに作った。カレー以外は頭になかった。


で、だ。


いつも通り、残りを小分けにして凍らせておこうと思ったわけだが・・・俺はすっかり忘れてたんだ。冷凍庫がかしわ餅に占領されてるってことを。もらったのはいいけど、とても一人で食べきれる量じゃなかったし、冷凍保存しておけば、いつでも好きな時に解凍して食べられるからな。


お陰で、多めに作ったカレーの保存場所がなくなった。


だから、俺はカレーを食べる。必死で食べる。一所懸命食べる。当然明日もカレーだ。明後日もカレーだろう。


・・・

・・・


頑張れ、俺。負けるな、俺。そうだ、おやつのかしわ餅も食べるんだ。大丈夫、あと一週間もすれば半分くらいに減る。


カレーとかしわ餅。味の甘辛手帳や!


はっ! 俺は今、一体何を・・・


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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