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ある日の<俺> 4月18日。  彼女の香り

うす曇りの空の下、茂木さんに頼まれて買った特売のトイレットペーパーを自転車に積んで歩いていたら、なにやらとてもいい匂いが。


あ、あれか。前田さんちのフリージア。階段状の玄関先のプランターに、黄色と白と濃紫、三色揃って咲いている。


こんなふうに漂ってくる花の香りっていいよなぁ。


花の香り・・・香りかぁ。別れた妻は、いつもいい匂いがしてたっけ。聞いたことなかったけど、何か香水つけてたのかな。とてもさり気ない香りで、意識してないと分からないくらいだったけど。


元気にしてる、んだろうな。離婚後、彼女が始めた事業は完全に軌道に乗っていて、とても順調らしいし。


今も、彼女はあの香りをまとってるんだろうか。


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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