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ある日の<俺> 4月7日。 散る花に

朝は桜吹雪、夕方は桜の絨毯。


満開だった桜が、散っていく。レインコートを着けたグレートデンの伝さんの、濡れた鼻の頭にひとひら、薄いピンクの花びら。


飼い主の吉井さんは花冷えで風邪気味とかで、ここ数日、朝夕は伝さんの散歩が俺の仕事だ。


散る桜、残る桜も散る桜。


今日は戦艦大和が轟沈した日だ。散り敷く桜の花びらを見ていたら、ふと、そんなことを思い出した。



散る桜 花びら海まで流れて行くか 

花は散れども 木は残り

花を咲かせる 千代に八千代に


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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