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ある日の<俺> 3月31日。 オー・ド・カメムシ
風呂の蓋を開けたら。
湯気と一緒に、ヤツの強烈なニオイがぶわぁっと・・・
ヤツって誰かって? カメムシだ、カメムシ。昆虫の。──洗濯物にでもくっついて入って来たのか?
うわぁ、湯舟の上に浮いてる。で、まだ動いてる。蓋の裏側にでも潜り込んでたのかな。で、俺が開けた拍子にダイビング。
どうしよう。
だってさ。カメムシのあの臭い、水に混じると<オー・ド・カメムシ>になっちゃうんだ。
うう。
カメムシの芳香(?)に包まれて優雅なバスタイム、って、出来るかぁっ!
かといって、湯を捨てるのももったいない・・・けど、臭い・・・
あああ、俺はどうすればいいんだ!