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ある日の<俺> 3月16日(正)。 金色に匂う
前話「パパのパンツ」は、正しくは3月14日の話。
うっかり修正すると後からボロが出るので、もう日付はこのまま。
3月13日の話に何故か「3月15日。」と付けていたのが原因です。素でタイトル日付を間違えていたようです。
昨夜の雨は物凄かった。まるで建物の真上にでかい滝が出現したかと思えるほど。耳につく轟音(安普請だからな、このボロビル)のあまり、眠れないかと思った。
寝たけど。
朝もまだ雨が残ってたけど、正午前から雲に隙間が。ちょっと晴れて、明るくなった。
樋掃除の依頼を受けて、折りたたみ梯子担いで歩いてたら、どこからか沈丁花の香りが。雨で空気が洗われた後だったからかな、なんか、いつにもましていい匂いに思えた。
はー、気持ちいい。
♪ジンチョウゲ ジンチョウゲ 金色に匂うよ 金色に あいしてる♪
んー、どっかでそんな歌の出てくる話、読んだような。金色に匂う、か。分からなくもないなぁ。
ジンチョウゲの歌は、萩尾望都・著『エヴァンズの遺書』より。『ポーの一族』シリーズの一篇です。メリーベルとロジャーが歌ってました。
<俺>は少女漫画も嗜んでいるようです。