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ある日の<俺> 12月29日。 何でも屋も走る師走

正月前は忙しい。師ではないけど忙しい。買い物の依頼も増えるし、年末年始の休みに入ってくると、遠方の実家へ帰ったり、旅行に出かけたりするお宅からペットの世話を頼まれることも多い。


買い物その他の依頼の合間を縫って、ペットたちの世話をする。一応スケジュール組んでみるけど、物事は予定通りに行かないもんだ。


幸田さんちのマメ柴、ポチが体調崩した。帰省途中の幸田さんとは何とか連絡取れたんで、これから獣医さんに連れていく。


段ボール箱の中で力なく項垂れ、声さえ上げないポチが痛ましい。


頑張れ、ポチ。幸田さん、帰省を取りやめて帰ってくるそうだ。


そう言いながら耳の後ろをそっと掻いてやると、ポチはゆるゆるとしっぽを振ってくれた。


独りにされるのが初めてらしいから、寂しかったのかもしれないなぁ。


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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