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ある日の<俺> 12月17日。 冬の青い稲妻

気づいた時には遅かったんだ。


指先から、青い火花。空に閃く稲妻のように。

同時に、ミクロな雷鳴。バシッ!


「痛ってぇ・・・!」


冬はこれが辛い。恐るべし、静電気。


今のは何千ボルトだったんだろう。ドアを開けるにも怯えなければならないなんて・・・!


だけど、開ける。開けないと外に出られないからな。外に出なけりゃ仕事が出来ない。当たり前だが。


まあいいや。さっきまで頭の隅に残ってた眠気が完全にどっか行った。今日はアフガンハウンドのランボー君の散歩の後、宇野さんちの灯油を買いに行く予定だからな。ストップ・ザ・静電気。


灯油の取り扱いにはいつも気をつけてるけど、こういうのはいくら用心してもし足りないくらいの気構えでないと危ない危ない。


油断大敵、火がぼうぼう!

って、


バチッ!


鍵でもかよ、青い稲妻!


なんでだろ? 今日着た服の、材質の組み合わせが悪いのかな。給油の時は、念入りに静電気除去シートに触れることにしよう。


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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