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ある日の<俺> 12月15日。 歩のある将棋は・・・?
昼間、後藤の爺さんの将棋の相手をした。
長考する爺さん、あまり考えずすぐ指す俺。
なのに、何であと一手で俺勝ちそうなんだろう。自分でも分からん。
爺さん、悔しそうだけど、何で勝ってんのか分からない俺には、さりげなく負けるなんて高等技術は無理。
唸る爺さん、困る俺。
あー、もう、あの駒を動かすしかないけど、動かした途端、王手なんだよなぁ・・・
と、そこへ現れたのが爺さんの愛猫、ふーちゃん。
おもむろに将棋板の上にダイビング。
飛び散る駒、一応は怒ってみせつつ、うれしそうな爺さん。
・・・ふーちゃん、お前、猫のくせに飼い主孝行だな。
最強「歩ーちゃん」。