表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

175/520

ある日の<俺> 11月3日。 文化の日の<俺>

今日は、娘のののかのピアノの発表会だった。


仕事をやりくりして何とか会場に駆けつけ、防音扉の隙間からそおっと中に滑り込んでみると、ちょうどののかの演奏が始まるところだった。間に合って、良かった・・・! 心の中でガッツポーズをしつつ、俺はその場で立って聞くことにする。


何という曲かは知らないけれど、立派に弾いてる、ののか。今日のために、毎日一所懸命に練習していたのだと、元妻から聞いている。その彼女も、この会場のどこかで、娘が演奏する姿をハラハラと見守っているんだろう。


またすぐに次の仕事に向かわないといけないので、演奏を終わったののかがきちんと観客に向かって礼をするのを見届け、俺は外に出た。


後で、ののかにメールを入れよう。パパ、ちゃんとののかのピアノ、聴きに行ったよ、って。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ