表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

170/520

ある日の<俺> 10月20日。 2:50はえがたいむ

ご近所情報によると、新しくこの辺りに越して来た人が、イグアナだかトカゲだかを飼っているらしい。


そんなことは無いかもしれないけど、いつか捕獲の依頼が入らないとも限らない。そんなわけで、爬虫類の種類とその特性とか、捕獲の仕方とか調べようと思い、ネットで検索かけてたんだが・・・


何で? 何で急に繋がらなくなったんだ? 俺、何も悪いことしてないのに・・・って言うと、PCに詳しい人からは「何かしなければ、パソコンがおかしくなるはずがない」って怒られるんだけど、普通にぐぐってただけなんだぜ?


<タイムアウトしました リトライしますか?>

何度やっても同じじゃないか。

<指定のアドレスが見つかりません>

いや、さっきまで普通に表示してただろ?


よく分からないけど、これって、ネットに接続出来ないってことなのか?

・・・それなら、俺にはどうしようもない。うーん、これは元義弟の智晴に頼むしかないか。やつはデイトレーダーという自由業だから、忙しくなければ&気が向けば、昼間でも来てもらえるだろう。


溜息をつきながら二つ折りタイプの自分の携帯を開き、智晴の携帯の短縮番号を押そうとして、ふと気づく。


現在時間、午後二時四十八分。


三時前のこの時間帯、ほんの十分か十五分のことなんだけど、どうしてか、智晴はあまり電話に出てくれない。以前理由を聞いたら、えがたいむ? がどうとか言ってた。何だろう、えがたいむって。映画タイム?


まあいいや。切羽詰ってるわけじゃなし、三時過ぎてから掛けよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ