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ある日の<俺> 4月17。  紛らわしい!

梅、桃、桜に始まって、連翹、木瓜、木蓮、雪柳などが咲き乱れ。今は花水木が満開だ。木蓮の花が白い鳥なら、花水木は白い蝶だと思う。たまにピンクなのもあったりして。


今、草むしりしてる野坂さんちの庭にも立派な花水木の木がある。ゆっくり花見してる場合じゃないけど、そろそろ十時のお八つ時。休憩するか。


持参のペットボトルからお茶を飲む。中身は今朝自分で入れてきた。節約、節約。風に揺れる白い花(本当は花びらじゃなくてガクらしいけど)を見上げつつ、しばしぼーっとする。


ん? 幹のところにも花が?


健気だなぁ、こんなに一所懸命咲いて。

そんなふうに思いつつ、少しだけ指先で触れてみる。


触れて、みる。


花だと思ったものは、蛾だった。触れた途端、ぱたぱたと飛んでいく、白い燐粉を撒き散らしながら。


紛らわしい奴め!


・・・俺、昆虫の中でも、ゴ○ブリの次くらいに蛾が嫌いなんだ。軍手してて、良かった。


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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