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ある日の<俺> 3月15日。 唐辛子仲間はどれも暴君
これって、ある意味BC兵器だと思う。
「──~~~!」
声も無く悶絶する俺。ひりひりする、てか、熱い。
昼飯に、ペペロンチーネを作った。それはいい。我ながら美味かった。ちょっとニンニクと鷹の爪を焦がしたけど。
いけなかったのは、うっかり眼を擦ってしまったことだ。鷹の爪を触った後の指で。いや、手は洗ったさ。だいたい、食器洗いも済ませた後だ。それでもダメなんだ、鷹の爪は。
──知らなかったよ、そんなこと。
またひとつ、食材の基本を知ることが出来たけど。
「~~~~!」
眼の粘膜に、鷹の爪は凶器だ。たとえ、痕跡程度のものだったとしても。
・・・とりあえず、流水で眼を洗おう。
「うわっ!」
蛇口から出る水に顔を横にして近づけたら、うっかり頭まで水を被ってしまった。
眼は痛いし、冷たいし。今日は厄日かもしれん。
外は、いい天気だなぁ・・・