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ある日の<俺> 11月19日。イタチとこたつと金平糖

『何でも屋の日常』は、<俺>の日記みたいなものです。短いものは短いし、少し長いお話になることもあります。

今日は寒い。

北海道、東北、北陸地方で初雪を迎えた模様。


この時期、たまに天井裏を走るイタチをどうにかして欲しいという依頼が入る。イタチも寒いんだろう。だが、走るとかなり騒々しいし、糞便をすることもあるので嫌われる。


今日は田井中さんちの旦那さんからイタチ駆除を頼まれた。

イタチに関しては、俺には秘策があるので楽勝。明日には結果が出るだろう。成功報酬は一万五千円だ。田井中さん、太っ腹。


午後、栗林のお婆ちゃんから冬のホームこたつの設置を頼まれる。これはただ折りたたみのものを出して組み立てるだけだから、設置料として五百円だけいただく。手製の肉じゃがと昆布の佃煮をもらったので、食費が浮いた。これだけで三日は食べられそうだ。お婆ちゃん、ありがとう。


今週末は娘のののかとの面会日だ。それを励みにがんばろう。

今月、懐具合があまり良くないのでいいものは買ってやれないが、せめて夢のあるお菓子でも食べさせてやりたい。


そうだ、星屑屋の金平糖を買っておこう。


ののか、パパ、がんばるからね。


それにしても寒いな。風邪の引きかけかも。

生姜湯でも飲んで、もう寝よう。


あー、ハナが垂れてきた。

その辺に消費者金融のポケットティッシュがあったっけな。


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もそっちの<俺>も、<俺>はいつでも同じ<俺>。
『一年で一番長い日』本編。完結済み。関連続編有り。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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