一 きさらぎ駅
真夜中の電車の中、車体がブレーキをかける振動に、三原蓮実は目を開いた。どうやら眠ってしまったらしい。蓮実は急いで体を起こし、電車が止まった駅を見る。見慣れない駅名だった。降りるべき駅はとうに通り過ぎてしまったようだ。車内を見渡しても、ほとんど人影はない。彼女は急いで閉まりかけたドアを通り抜けると、薄暗い駅に降りた。
第八話「異界列車」
駅の名前は、「きさらぎ駅」というらしかった。知らない駅名だ。一体どこまで乗り過ごしてしまったのだろう。彼女は不安になりながら改札へと向かった。
無人駅のようで、小さな駅舎には誰もいなかった。乗り過ごしの料金を払おうにも駅員もいなければ、乗り越し計算機もない。それどころか自動改札機すらないようだった。蓮実は仕方がなく改札をそのまま通り過ぎた。
駅舎の中は薄暗く、電球が切れかけて点滅している。ベンチがある以外には目立った物はないようだった。地面は剥き出しのコンクリートで、壁は薄汚れた木材でできている。人の姿も見当たらず、まるで昭和からそのまま取り残されたようだった。
駅舎を抜けても人の姿どころか民家さえ見当たらなかった。街灯もまばらな道の両脇には、線路と山が続いているだけだ。不安になって携帯電話の画面を見てみると、ちゃんとアンテナは立っている。少し安心して、携帯をバッグにしまう。
駅の周りを歩いてみるが、場所を特定できそうなものは何もなかった。看板にも「きさらぎ駅」と書かれており、その両側に出た矢印の横には「やみ駅」「かたす駅」と不気味な駅名が並んでいる。
携帯を開き、地図を見てみるが「エラー」の文字が光るだけ。駅に戻って次の電車を待つべきだろうか。しかし、こんな不気味なところにずっと一人でいるのには耐えられそうになかった。それに無人駅にこんな夜中まで電車が通っているとは考え難い。きっと先程の電車が最後だったのだろう。
蓮実は線路に沿って歩き始めた。とにかく線路は前の駅に繋がっている。その途中に民家などが見つかるかもしれない。しかし、彼女のその願いとは裏腹に、街灯以外には人工の光は現れなかった。視界には道路と、それを挟む線路と山が映るばかりで他には虫の声さえ聞こえない。
十分ほど歩いたところで、蓮実は携帯電話を取り出した。心細さが限界だった。アドレス帳を開き、父親の電話番号を探す。今は一人暮らしだが、実家はそこまで離れていない。きっと助けを求めれば迎えに来てくれる。
「もしもし?お父さん?」
「どうした蓮実、こんな夜中に」
その声を聞いて蓮実は膝から力が抜けるのを感じた。
「あのね、お父さん、さっき電車で寝ちゃって、全然知らないところに来ちゃったの。きさらぎ駅ってとこで降りたんだけど、無人駅だし、駅以外には何もないし、ほんとどうしようって」
「落ち着け蓮実、一体どこにいるって?」
「きさらぎ駅っていうところ。お父さん知ってる?」
「いや、知らないな。調べて迎えに行くから待ってなさい。いいか?」
「うん、分かった」
電話を切ると、じんわりと涙が溢れてきた。これでやっと帰れる。風の音さえしない夜道で、蓮実は立ち止る。父が見つけやすいように駅まで戻った方が良いだろうか、そう思った時、不意に後ろから声をかけられた。
「こんなとこ一人で歩いてっと危ねえぞ」
しわがれた男の人の声だった。やっぱりここにも人はいたんだ。ほっと安堵して、振り向く。
十メートルほど先に、片足だけの中年の男が立っていた。蓮実と目が合うと、男は口の両端を釣り上げた。その瞬間に蓮実は走り出していた。
どれぐらい走ったろう。ヒールの踵は折れ、何度も転んだせいでストッキングは破れて、膝が血まみれだった。それでも何とか走っていると、終わらないと思っていた景色が変わり、トンネルが現れた。
明りのない暗いトンネルだった。だが、ここを通らなければ逃げられない。遠くから太鼓を叩くような規則的な音が近付いてくる。蓮実は意を決して、暗い穴の中に飛び込んだ。
目を瞑ったような暗さだったが、一分ほど走ったところでトンネルの出口が見えた。その先に二つの明りが見える。どうやら車のライトのようだった。もしかしたら父が迎えに来てくれたのかもしれない。そうではなくとも、助けを借りることはできるだろう。涙でぐしゃぐしゃになった顔を拭いながら、蓮実は車に近付いて行った。
「大丈夫ですか?」
車から出て来たのは若い男だった。先ほどの中年の男とは違ってちゃんとした人間だ。蓮実は何度も頷いた。やっと自分は元の世界に戻ってこれたのだ。
蓮実が男に迷ってしまったことを説明すると、男は近くの町まで送ると言ってくれた。男に促されるまま蓮実は助手席に座る。しばらくして車が発進した。
男はこの近くに住む大学生とのことだった。今日はバイトで遅くなってしまったらしい。それを聞きながら、蓮実は安堵のあまり涙が流れそうになるのを堪えていた。
だがその平和な時間は長くは続かなかった。町へ向かっているはずの車は、なぜかどんどんと山道へ入って行く。最初は山を越えるのかと思ったが、ずっと街灯もない道が続いている。
「あの、どこへ行くんですか?」
恐る恐る聞いてみるが、返答はない。男は前を見てハンドルを握っているだけである。もしかして迷ってしまったのだろうか。もう一度問いかけてみようとした時、蓮実は男が聞こえないような小さな声で呟き続けているのに気が付いた。
蓮実の顔が一気に青くなる。この男はおかしい。虚ろな目で前を見つめながら、口を小刻みに動かし続けている。まるで意識がここにないようだった。
とにかく逃げ出さなければ。しかし車はかなりの速度で走っており、降りることはできそうもなかった。このままではまたどこかへ連れて行かれてしまう。蓮実は男を見た。男はゆっくりと首を彼女の方へ向けた。そしてにんまりと笑った。
「恒、明日時間はあるかしら?」
居間でぼんやりとテレビを見ていると、少し離れた場所で本を読んでいた美琴にそう問われた。
「日曜日だから学校はありませんけど、どうしてですか?」
「あなたに付いて来て欲しい場所があるの」
「付いて来て欲しい場所、ですか」
反復すると、美琴は頷いた。
「ええ。予定がないのなら空けておいてね」
そう言って、美琴はまた本の方に目を戻した。恒はどこに行くのか質問しようかと思ったが、それは玄関の方から聞こえてくる小町の声によって中断された。
「恒ちゃーん、おるー?」
引戸を開けて小町が居間に入って来る。今日は洋服ではなく、黄緑色の和服を着ているようだった。この黄泉国の住人は和装で生活するものが多い。最近たまに出歩くようになって、恒はそう気付いていた。
「おはよう、小町」
「あら美琴様、おはようございます」
小町が美琴にぺこりと頭を下げた。それを見ながら、恒は小町がここに来た理由を思い出した。今日は黄泉国を案内してもらうという名目で買い物に付き合うことになっていたのだ。基本的に荷物持ちの役割を与えられることになるのだが、それはもう慣れている。
しかしこんなに早く来るとは思わなかった。まだ朝八時を過ぎたところだ。もう少し遅い時間に来ると思っていたので準備も何もしていない。
「恒ちゃん眠そうやねえ。せっかくのお休みなのにもったいない。ねえ美琴様」
「さあ、私もあまり他人のことは言えないから」
美琴は本に目を落としながらのんびりとした口調で答えた。確かにこの屋敷の主はあまり外出をしない。つい先日、彼女の友人というセリナが冗談で美琴のことを引きこもりと言っていたのを思い出した。たまに一人で外に出たりするのは見るから、引きこもりとまでは行かなくとも単純に外出が好きではないのだろう。
「それでも美琴様はちゃんと活動しとるやないどすか。恒ちゃんは昔から朝は弱くて、小学生のころなんかは良く迎えに行ったりしてたんどすよ~」
小町が昔語りをしはじめる。このままだ放って置くと色々なことを喋りそうだった。
「小町さん、ちょっと着替えてくるから待ってて。あと変なこと言わないで」
「はいはい、分かっとるよ~」
言ってもあまり意味がないことは分かっている。恒は早足に立ち去って、部屋に向かった。
最早この屋敷での生活にも完全に馴染んでしまった。押し入れの奥から着流しを取り出し、着替える。これは黄泉国を歩く際に洋装では目立つだろうと良介に貰ったものだった。最初は慣れず違和感があったが、今はもう和装にも慣れてしまった。
「恒ちゃん遅ーい」
再び居間に向かうと、どこから持ってきたのか、煎餅を齧りながらテレビを見ている小町がいた。美琴は相変わらず本を読んでいる。
「ほら行くよ小町さん」
「はいはい、では美琴様、行ってまいります」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
美琴が顔を上げて言う。何か読書の邪魔をしているようで申し訳なくなる。
玄関でスニーカーを履く。まだ足元までは和装で揃えていない。小町は下駄を履いて来たようで、並ぶと同じぐらいの背丈になる。
「あらあ、下駄履いてもおんなじかあ。恒ちゃんおっきくなったなあ」
「そりゃあ成長はするよ。まだ高校生なんだし」
裏口を出て、裏庭を横切る。天気は快晴で、屋内から出てきたばかりの恒の目には日差しが眩しかった。
「もうすっかり夏やねぇ」
小町が空を見上げながらそう言った。銀色の髪が日光に当たり、明るく煌めいている。
「恒ちゃん、どこか行きたい場所はある?」
「いや、特に思い浮かばないよ。小町さんの好きなところで良い」
「恒ちゃんはいっつもそれやねえ。まぁええわ。行こか」
美琴の屋敷は低い山の頂上部分に建っている。その山の南部分に御中町は広がっており、他の方角には山岳地帯が連なっている。屋敷のある山から降りる際には南側に設置された石の階段を下りることとなる。
小町に連れられて、恒は南の石段を降りた。山と言っても小さいため、数分もあれば降りられる。そのまま少し石畳の道を行けば、黄泉国の住人達の店や住宅が立ち並ぶ横町に出る。
妖怪のほとんどは夜になってからが活動時間であるため、昼間はあまりにぎやかではない。それでも半数以上の店は開いていて、客の姿もある。
最近分かったことだが、妖怪は人間に比べ眠る時間が少ない。美琴や良介、朱音を見ていると、どうやら週に一度眠るかどうかぐらいらしい。そのため、昼間とはいえ寝ているものばかりではないのだ。
小町と一緒に何となく店を見ながら歩いた。まだ朝食を取っていなかったため、小町とともに途中で団子を買って食べた。アルバイトを続けているのと、生活費の心配がないため前に比べて金銭的な心配はない。それにたまに家事を手伝っている礼と良介や朱音、美琴などから小遣いを貰えたりもする。
「そういえば、小町さんはお金どうしてるの?」
店先で髪飾りを選んでいる小町に対し、恒が尋ねる。現在小町は美琴の屋敷から東の石段を降りたところをすぐの小さな一軒家に一人で暮らしている。
「私はねえ、美琴様の仕事を手伝った時にはお給料貰えるし、あと実家から多少仕送りみたいなのもあるんよ」
言いながら、小町は深い緑色をした櫛を手に取った。小町は昔から緑色が好きだったのを思い出す。
「実家って、京都の?」
「そうやねえ、でも正確には異界だから、人間界の京都に繋がっているってだけやけどね。これおいくら?」
髪飾り屋の店主らしい赤い着物を着た女性に金を払い、小町と恒は店を後にする。
「私の実家はねえ、夢桜京っていう異界にあるんやけどね。私の母様と義姉様が美琴様と親しくて、私がこの黄泉国に来ることになったのもその縁やの」
そう言って、小町は微笑む。恒は長い付き合いの割には小町のことをあまり知らなかった。彼女の家に初めて行ったのも、つい最近だ。まあ彼女は自分が人間ではないという事実を隠さなければならなかったのだから、仕方がなかったとは思うが。
「今度帰る時は恒ちゃんも一緒に連れてこか」
「小町さんの実家に?」
「そうやね。人間界みたいに、異界にも色々あるってこと知って欲しいしね」
そう楽しそうに言いながら、小町は買ったばかりの櫛を太陽にかざす。半透明の素材でできたそれは、陽光を受けて緑色に光る。
「綺麗だね」
「そうやねぇ。あ、恒ちゃん、あそこの茶店寄って行こ」
「さっき団子食べたじゃない」
「ええやないの。恒ちゃん成長期やろ」
そんなことを言いながら、小町は店の暖簾を潜った。恒もそれに続く。
小さな店だったが、木造の店内はひんやりとして気持ちがよく、十人ほど座れそうな茶席は既に半分ほど埋まっている。その客の中に、恒は知っている顔を見つけた。それは小町も同じだったらしく、小さく手を挙げてその少女に声をかけた。
「あら、絹江ちゃん」
「あ、小町ちゃん!」
奥の方に座っていた絹江が歩いてくる。彼女とは、前に一度良介に夕食を食べに連れて行ってもらった店で会っている。恒が軽く頭を下げると、絹江ははにかんだ。
「ええと、恒君だったかしら」
「お久しぶりです」
「あら恒ちゃん、絹江ちゃんと会ったことあるの?」
意外そうに小町が言った。
「この前良介さんが私の店に来てくださったときに、一緒に来てくれたの。ねえ」
恒が答える前に、絹江が言った。恒が頷くと、小町は嬉しそうに「そやの」と笑った。
「恒ちゃんは私の弟みたいなものやの。仲良くしてあげてね、絹江ちゃん」
「もうそんなお世話みたいなこと言われる年じゃないわよ小町ちゃん」
苦笑しながら、絹江が言う。それは絹江の言う通りだと思いながら気恥ずかしくなる。どうも小町は自分のことを小さいころのように扱う癖が抜けないらしい。それとも自分はそんなに成長していないということだろうか。
「恒君は今美琴様の御屋敷で暮らしているのよね」
「あ、はい」
小町が店の者に注文をしているとき、絹江にそう尋ねられた。
「美琴様は元気?」
「ええ、元気ですよ。どうして?」
「あの方ってあんまり外出なさらないでしょう?良介さんや朱音さんは良く私の店にも来て下さるんだけど、美琴様はあんまりなの。だからちょっと気になって」
「なに、美琴様の話?」
注文を終えた小町が、話に入ってくる。
「ええ。小町ちゃんや恒君みたいにあの方の近くにいる人たちはともかく、私みたいに普通に黄泉国に暮らしてるだけだと、あまり美琴様とお会いできないから」
「そうやねえ、あの方は目立つことはせえへんからねぇ。でも、絹江ちゃんや皆に慕われてるのは、分かってると思う」
和菓子と茶の乗った盆を受け取りながら、小町が言った。
「そうだと嬉しいな。私たちがここでこうして平和に暮らせるのも、美琴様のおかげだから。恒君も美琴様に、私たちが感謝してるってことを伝えておいてくれるかな?」
そう言って絹江は微笑んだ。
「分かりました」
「美琴様は人気やねぇ。でも、あの方あっての黄泉国やものね」
小町が大副を手に取り、一つを恒の方に渡す。恒はそれを受け取り、口に運んだ。
美琴はこの黄泉国という異界の領主であると聞いている。この国に来たばかりの時から美琴の屋敷に住んで、あまり他の住人と会話する機会がなかったためいまいちピンと来なかったが、絹江の話を聞く限り、美琴は主として住民たちに悪い印象は持たれていないようだった。それを言うと、小町は笑って答えた。
「まあ、あの方がいる限りはこの国で悪いことできへんからね。とても強いし、皆平和に暮らせるんよ。さらに綺麗と来れば人気出るのも当たり前よね」
「でも小町ちゃんのお姉さんも一国の主じゃない」
絹江の発言に、恒は驚いて小町を見る。小町は苦笑いしながら言う。
「姉って言っても、血が繋がっているわけやないしねえ。私の兄の奥さんなんよ。義姉がどんなに偉くても私の立場が変わる訳やないし、気にしなくてもええよ」
長い付き合いと思っていたが、本当にこの人の素性は良く分からない部分が多い。恒はまた、大副を一口食べた。
「じゃあ私は、これからお店の手伝いがあるから」
和菓子を食べ終え、再び店の暖簾を潜ったところで、絹江はそう言った。
「大変やねえ、頑張って」
「ううん、そんなことないわ。美琴様たちによろしくね、小町ちゃん、恒君」
そう手を振り、去って行く絹江の姿を見ながら小町が言う。
「私たちも帰ろか。恒ちゃん」
「そうだね」
恒と小町は行きに寄らなかった店を見つつ帰り道を辿った。屋敷を出た時には高かった日も既に傾き始めており、それに伴い横町は活気を増して来ている。そのため、行きではまだ開いていなかった店が開いていることもあった。
「ねえ恒ちゃん、さっきの話なんやけど」
石畳に下駄の音を響かせながら、小町が言った。
「私が誰の妹だろうと気にしなくてええからね。私が偉い訳やないんやし」
何故か焦っているような口調で小町は言う。彼女が何か気にしているのはその態度から分かった。
「僕にとっては小町さんは小町さんだよ。小町さんが妖怪でも、誰の妹でも変わらないよ」
恒はきっぱりとそう言った。小町の背景に何があろうと、この人は小さな頃から自分と一緒にいてくれた小町という存在であることは変わらない。小町が自分に気を使っているのが分かるから、余計にそんな関係をこじらせるのは嫌だった。
「そう……、ありがとね、そう言ってくれるとなんか嬉しい」
ふふ、と小さく笑い、小町は言った。少し気恥ずかしくなってしばらく小町の顔は見られなかったが、それでも彼女を傷付けることがなくて良かったと、恒も明るい心持になれた。
「あとね、恒ちゃん。私のその兄も半妖怪なんや」
「そうなの?」
そうなると、妖怪である小町とは両親のどちらかが違うと言うことだろうか。それを尋ねると、小町は「そうやね」と答えた。
「私とは父親が違うんやけどね。だから私、半妖怪のことはそれなりに知ってるから、頼りにしてね」
いつもの明るい口調に戻って小町は言った。やっぱりこちらの方が小町らしいと思う。でも、小町にも一人で悩みを抱え込まれるのはあまりいい気分ではない。
「小町さんこそ、何か悩んでることがあったら言ってよ。頼りにならないかもしれないけど」
小町はその言葉に目を瞬いてから、破顔して言う。
「恒ちゃんのこと頼りにしてない訳じゃないんよ。分かった。これからは恒ちゃんにちゃんと相談するから、恒ちゃんもちゃんと相談してね」
いつまで経っても小町にとっては自分は子供なのだろうか。恒はそんなことを思いながらも、悪い気分はしなかった。




