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黄泉夜譚 ヨモツヤタン  作者: 朝里 樹
第三七話 いつか未来の夏の日に
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四 いつか未来の夏の日に

 美琴とツチノコがいなくなってから、浩平はかなり心細かった。あのやたらに賑やかなツチノコがいないせいかもしれない。

「わしらのようなのが人の言葉を話していて、驚いたろう」

 不意に八広が言った。二人は白い鰐に視線を向ける。

(わに)でも(へび)でもな、長く生きれば知恵も付くものなんじゃよ。ただな、ツチノコ、あいつの場合は自分を捕まえようとする人間たちの会話を聞いて言葉を覚えたんじゃ。ある意味では生き残るために必要なことだったのかもしれん」

 鰐は訥々(とつとつ)と語る。ツチノコを見つければ大金が手に入る。そのためにたくさんの人がツチノコを探した。それは浩平も知っている。

「人間が何を話しているのかを聞いて、逃げるために?」

 浩平が尋ねた。

「そうじゃろうなぁ。ずっと前のことじゃがな。だからあいつは言葉は知っていても話す相手がいなかった。同じ仲間たちもいなくなってしまったからな」

 ツチノコもそう言っていた。彼の仲間たちはみんなあの山からいなくなってしまったと。

「わしと偶然会った時のあいつの喜び様は凄かったぞ。話せる相手がいる、とな。それでわしの紹介で美琴さんとも出会って、そしてわしらのような変なやつらがたくさんいる場所で暮らそうと、美琴さんが誘ってくれたこともあった。じゃがあいつはそれを拒んだ」

「やっぱり、あの山から離れたくなかったのかな」

 春樹が呟いた。故郷から離れたくないという気持ちは今の彼には良く分かるのかもしれない。白い鰐は肯定するように低い声を漏らした。

「きっとそうなのじゃろう。あいつは、自分の生まれた山を捨てることができなかった。仲間はもう恐らく戻って来ることはないのじゃろうがな。だからあいつはずっとひとりきりだったんじゃ。そこに、お前さんたちが現れた。普段は人の前になんて出て行かないはずなのに、よほど辛抱が堪らんかったのじゃろう」

 浩平は初めてツチノコが姿を現した時のことを思う。彼はずっと自分と話すことができる友達を待っていたのかもしれない。

 楽しそうに自分たちと話していたツチノコの姿を思い出し、浩平はしんみりとした気持ちになる。

「ツチノコは無事に帰って来るかな」

 思わずそう言葉が出た。もう一度彼の姿が見たかった。

「大丈夫じゃ。ツチノコは強い。わしが知っておる」

 八広の力強いその言葉が、下水道の中に響き渡った。




 美琴は目を閉じ、耳に神経を集中する。微かな空気の震えも逃さぬよう、全ての方角に意識を向ける。

 何かが動く気配がした。ゆっくりと、着実にこちらに迫って来ている。八広やあの二人の少年には近づけさせぬ。美琴は袖の中にいるツチノコを突き、合図を与えた。

 直後、鼻先を袖から出したツチノコの尾が美琴の腕に触れる。それがどう動くかで相手がどこにいるのかが分かる。右に撫でれば右に、左に撫でれば左だ。温度を感知するツチノコに美琴はその視界の全てを頼る。

 美琴は右から飛び掛かって来た化け物を後ろに跳んで避け、直後に袖を振った。中からツチノコが飛び出す。

「見つけたぞ!」

 ツチノコは美琴の掌を足場に体を縮め、一気に跳躍した。その狙いは淀みなく、何かにぶつかる。

 ツチノコの牙が何かを捉える。同時に悲鳴のような声が響いた。美琴はツチノコの体を掴むとそれから引き剥がし、今度は肩に乗せる。

「上!」

 ツチノコが叫んだ。美琴は上に向かって刀のさっ先を突き上げる。刃先が硬い物体に沈み込み、そして死神の白い肌に蛍光色の液体が振りかかった。

 まだ相手は動いている。美琴は刀を横に薙ぎ、刀身に刺さった怪物を振り払った。壁に怪物と思しき物体がぶつかる音がし、どさりと落ちる。

「まだ生きてるぞ!」

 ツチノコが叫ぶ。美琴は刀の血を払い、相手がいると思われる空間を見る。

「心配ないわ」

 美琴はツチノコにそう囁くように言った。そろそろ毒が回って来るはずだ。ツチノコの毒は蛇の種類で言えばヤマカガシと同じ特殊な出血毒。血管内に微小な凝固を発生させることで凝固因子を強制的に作用させ、逆に凝固すべきところで作用させなくすることにより出血を止まらなくさせる毒。その上ツチノコの毒は普通のヤマガカシのものよりもずっと強い。

 皮膚の下の筋肉から、そして内臓から血が溢れ出していることだろう。美琴の刀による刺し傷からも蛍光色の血が止めどなく流れ続けている。未知の生物相手であろうとも血が通っているのならばツチノコの毒は有効な筈だと考えたが、その予想は当たっていたようだ。

 やがてひとつ断末魔を上げ、怪物は動かなくなったようだった。蛍光色の体液に輪郭を彩られたその姿が次第に可視化して行く。

 それは黒い毛に全身を覆われた、頭部のない大きな猿のような化け物だった。しかし猿であれば首があるはずの肩と肩の間には、ぱっくりと開くようにして歯の生えた口が覗いている。

 美琴も見たことが無い生き物だった。地球外から来た生き物とも考えられるし、既存の動物が何らかの科学的作用によって変化したものとも思える。だがあの怪物からもう生気は感じられぬ。危機は去ったと考えて良いだろう。

「やっぱり強いな美琴!」

 甲高い声でツチノコが言った。その短い尾が喜びからかぴんと上に向かって立っている。美琴は小さく笑む。

「あなたのお陰よ」




 浩平たちはツチノコと美琴が無事に帰って来るのを見て喜びの声を上げた。ツチノコが美琴の肩を下り、彼らの方へ跳びながら近付いて行く。

「あいつはやっつけたぞ! これで一緒に帰れるな!」

 ツチノコは誇らしげに言った。だけどその声は本当に嬉しそうで、浩平は笑みをこぼした。

「わしもこれで元の異界に帰れるよ。ありがとうな、ツチノコ、美琴さん」

「おっちゃんが怪我するのは良くないからな! また困ったことがあれば呼んでくれ!」

 白い鰐は「ああ」と大きな口の端を緩め、そして浩平と春樹の方を見た。

「あんたたちも、ありがとう。もう心配ないと思うが、無事に帰ってくれ。そしていつかまた会えるといいな」

「うん、また会いたいな」

 影のある顔で春樹がそう言った。今日一日は色々あり過ぎて頭から抜けていたけれど、春樹はもうすぐこの町を出るのだ。ならば八広とももう会えなくなるかもしれない。

「そうだな、みんなで会おう」

 そんな気持ちを心にしまい、浩平は笑顔で言った。




 何時間か振りの夏の太陽は、とても眩しかった。空はまだ青いけれど、大分陽は傾いている。

 一日の終わりが少しずつ近付いている気がして、浩平は寂しい気持ちになる。いつもよりずっとずっと長い一日だと思っていたけれど、やっぱり明日は来るんだ。

「最後に、学校の誰にもできないような思い出ができた」

 春樹が鼻の下を擦り、笑いながら言った。浩平は頷く。透明な怪物に襲われて、白い鰐と話して、そしてツチノコと友達になるなんて、きっと自分たちだけの経験になるはずだ。きっと春樹との最後の思い出としてはこれ以上のものはない。

 だけど、それが余計に浩平の胸を締め付ける。全てが終わって現実が戻って来た、まるでお祭りが終わって屋台や明りが消えて行くときのようだけれど、その何倍も強い寂しさが浩平の心を満たす。

「そうか、春樹はもうすぐここを離れるのか」

 リュックに入ったツチノコが言った。

「うん、最後にツチノコに会えてよかったよ。それに八広さんや、美琴さんにも」

「オイラも良かったぞ! なあ美琴!」

「ええ」

 着物姿の美琴が言った。少し疲れた顔はしているが、元気そうだ。

「春樹君は、引っ越しでもするの?」

「うん。もうすぐ、大阪に」

 美琴は「そう」と呟き、そして並んで立つ浩平と春樹の頭にそれぞれ掌を乗せた。

「それは寂しいわね。でもあなたたちはまだ若いから」

 美琴は優しく二人の頭を撫でる。暖かな感触があった。

「大人になればなるほどね、今まで知らなかったことを知ることで世界は狭くなって行くものなの。未知だったものがどんどん手の届くものになって、今よりも世界が窮屈に感じるようになるかもしれない。それは悲しいことでもあるけれど、狭い世界になるほどあなたたちの距離は近くなる。だから友人であり続けるならば、いつかまた会える」

 美琴は言い、そして彼らから手を離した。世界が狭くなるなんて、どんな感覚なのかはよく分からない。それでも春樹と会えるのならばそれで良い。浩平はそんな風に思う。

「偉そうなことをいってごめんなさいね。それで、そのツチノコはどうする? 何なら私があの山まで送って行くけれど」

「いや、俺たちが連れて行きます」

 浩平はそうきっぱりと答えた。何だかここで別れてしまったらさっきまでの冒険が夢や幻のように消えてしまいそうな気がして、もう少し一緒にいたかった。それにツチノコにはきちんと別れの言葉を言いたかった。彼と出会ったあの場所で。

「分かったわ。もうすぐ暗くなるから、気を付けてね」

 そう言い残し、臙脂色の影は去って行った。浩平は春木と顔を見合わせ、そしてマンホールのすぐ側に止めていた自転車に跨る。




 夕暮れの中、学校の裏山を今度は三人で登っていた。自転車は山の麓に置いて来た。

 既にツチノコはリュックから出ていて、浩平の肩に乗っている。

「もうすぐだな! この辺を右だ!」

 山の中ならばどこでも良いという訳ではないらしく、ツチノコにも縄張りのようなものがあるらしい。それが、偶然二人がツチノコと出会った場所ということなのだろう。

「何か元気ないぞ! 二人とも腹でも痛いのか?」

 ツチノコが尋ねる。浩平は首を横に振った。森の中はあまり陽が差さなくなっていて暗い。何だか沈んで行く太陽を見るのが怖かった。

 それでもツチノコの案内に従って二人はあの場所まで来ることができた。ツチノコが浩平の肩から飛び降りる。

「ありがとな! ここがオイラの家だ!」

 ツチノコは目を細め、笑っているような顔で言った。浩平と春樹は頷く。生温い風が吹いた。

「なあ、こっち来てくれ!」

 ツチノコが二人を先導するようにして土の上をゆっくりと這って行く。浩平と春樹もそれに付いて行くことにした。

 数分も歩くと、やがてツチノコが止まった。浩平と春木は彼を挟んで立つ。そして、彼がここに二人を連れてきた理由を知った。

「綺麗だろ! ここから全部見えるんだ!」

 そこに広がる景色は、二人の住む木久里町の全景だった。丁度夕陽が町の向こう側に沈もうとしているところで、町全体が明るい橙色に染まっている。その中には二人が通っている学校も、住んでいる家も見えた。

「オイラはさ、あそこにいっぱい人がいるってことは知ってたけど、見つかったら捕まっちまうからずっとこの山で暮らすしかなかったんだ。人間の言葉分かるのに、誰とも話せなかった。でもお前らと会ってさ、人間の友達ができた! オイラ嬉しいな!」

 ツチノコは夏夕空の下、そう笑った。浩平と春樹も、やはり笑顔になった。

「そうだな。俺もお前と会えて良かった。人間以外の友達ができたなんて、皆言っても信じてはくれないだろうな」

「じゃあ僕たちだけの秘密だ。ツチノコが誰か悪い人に見つからないためにも」

 春樹の言葉にツチノコがジャンプして答えた。この広い町の中の誰もが知らない出来事や秘密を、この一日でたくさん知ることができた。この世界の不思議を覗くことができた。それに友達だってできたんだ。

 そう思いながら町を眺めると、少しだけ町が小さくなったように思えた。これが世界が狭くなるということなのだろうか。でも、これならそんなに悪くない。

 いつの間にか、寂しいという気持ちは影を顰めていた。

「なあ、またこんな風に三人でこの景色を見たいな」

「そうだね」

 浩平の呟きに春樹が答えてくれた。その時には八広も、美琴も一緒にいてくれたらもっと嬉しい。彼らとも約束したのだから、きっと大丈夫だ。

「その時は夏にしてくれ! 冬は寒いしオイラ長く寝てるかもしれないからな!」

 ツチノコが大真面目な顔で言う。冬眠のことを言っているのだろう。その様子がおかしくて、浩平はやはり笑ってしまった。ここに約束を残して行けばきっとそれは叶えられる、そんな気持ちが湧いて来る。

「よし、その時まで誰かに捕まるんじゃないぞツチノコ」

「オイラは強いから大丈夫だ! あの化け物だってオイラがいなけりゃ倒せなかったんだからな!」

「そうだね。きっと大丈夫な気がする」

 春樹が言った。ツチノコは腹を張る。浩平は一人頷いた。この三人なら、きっと何年たってもこんな風に笑い合える気がした。それには根拠なんてないけれど、何よりも確かなものに思える。

「じゃあ、またいつか未来の夏に」

 春樹が言った。

「ああ、約束だ」

 浩平が頷く。

「約束! 約束は良いもんだ!」

 そして、ツチノコが笑った。

 風は少しずつ冷たくなっている。だけど、浩平は寒いとは感じなかった。一回り大人になった少年は、ただ心の底からの笑顔を見せた。




 ツチノコと別れ、浩平と春木は暗い山道を下っている。親に怒られるかもしれないけれど、そんなことは怖くはない。それにもうすぐ迫っている別れだって。

 こうして最高の思い出と、未来の約束ができたのだからそれで良いんだ。あのツチノコとの夏の約束が、浩平の気持ちをずっと軽くしてくれた。

「色々あったなぁ」

「怖かったけど、楽しかったね」

 自転車には跨らず、二人とも押して歩いた。自転車を漕いでいると話しづらいし、それにすぐに家に着いてしまうから。

「ツチノコの寿命って、何年ぐらいなのかな」

「それは知らないけど、でもあの白い鰐のおっさんだって凄い時間生きてるんだぜ。ツチノコも同じように喋ってたし、きっと長生きだよ」

 だから、また会う時にはまたあの早口で歓迎してくれるだろう。それは今日よりもずっと楽しい日になるはずだ。

「あっちの学校に行っても電話するよ。僕も携帯買ってもらったらすぐ教えるから」

「俺も電話する。春樹が携帯持ったらメールもしようぜ」

 もうすぐいつもの分かれ道が見えて来る。その交差点で二人は立ち止った。

「じゃあ、またね」

「ああ、また」

 そしていつもと同じ挨拶を交わし、二人は別れる。それがきっと一番正しいのだと、浩平はそう思う。

 しばらく歩いてから一度振り返ると、既に春樹は曲がり角を曲がって見えなくなっていた。




 一人になった帰り路、浩平は考える。

 これからいくつ夏が巡ろうとも、この夏を超えることはないかもしれない。でも、それを確かめたいという気持ちもある。

 いつかまたあの場所で木久里町を眺めることができたとき、この町はもっと小さく見えるのだろうか。

 将来巡るであろう同じ季節を心に描き、少年は夏夕空の匂いを大きく吸い込んだ。

 いつか未来の夏の日に、胸いっぱいの希望を抱いて。



異形紹介


・ツチノコ

 日本において1970年代、大ブームを巻き起こしたUMA。その姿は大きさは体長30~80cm程の短い蛇で、三角形の頭が太く短い体に繋がっており、その間には蛇にも関わらずくびれ描かれることが多い。また尾は短く細く、ここもまた他の蛇とは異なる特徴である。ビール瓶に似ていると形容されることもある。

 また行動の特徴として、胴を平たくして数メートルを一気に跳ぶ、坂を転がる、いびきをかいて眠る、尾を使って木にぶら下がる、他の蛇のように蛇行して移動せず、尺取り虫のように体を伸び縮みさせて進む、鼠のような声で鳴く、などが報告されている。非常に強い毒を持っているとされることも多い。

 大東亜戦争当時日本軍が捕獲したツチノコと思しき蛇の観察記録を記した『ツチノコ―幻の珍獣とされた日本固有の鎖蛇の記録』という本においては、その内容の真偽はともかく(フィクションである可能性も高い)として普段は地中深くに潜って生活し、空気を吸い込んで体を大きくして威嚇するなど興味深いツチノコの生態について言及された。


 ツチノコの別称の一つとされる「ノヅチ」の名は古くは『古事記』に登場し、妖怪として「槌の子」というものも存在するが、ここでは1960年代以降のUMAとしてこの国に現れたツチノコについて言及したい。

 元々現在ツチノコと呼ばれているあの蛇の存在を世間に知らしめたのは釣り仲間の集まりであった「ノータリンクラブ」のメンバーの一人、山本素石という人物であった。渓流釣りの最中にその奇妙な蛇を発見し、それに魅せられた山本氏はノータリンクラブの面々とともに日本全国にその目撃談を追い求める。そこで人々に語られたのは様々な名前、姿を持つ言わば妖怪としての槌の子、そしてそれに類するものたちであったが、山本氏によって「ツチノコ」の統一された名を与えられ、空想の生き物ではなく実在する未確認動物「ツチノコ」として人々の前に姿を現した。そして1963年にはノータリンクラブの手によって「ツチノコの手配書」が作られ、後に西武百貨店が通報先として定められ、最高三億円の賞金が掛けられることとなる。そして1973年には矢口高雄氏の手により漫画『幻の怪蛇 バチヘビ』が描かれ、翌年には『ドラえもん』の中に未来人のペットとして飼われるツチノコが出現した。他にもテレビや雑誌で取り上げられるなどメディアの力によってツチノコは日本中にブームを巻き起こして行く。

 しかし山本氏は1973年にはツチノコの探索を止めている。自分はツチノコをダシにするピエロになりたくはないとツチノコとの決別の書である『逃げろツチノコ』を書き上げた。氏はその後書きにおいて


 私はもうツチノコを追いかけまい。しかしツチノコがいそうな山へは、動けなくなるまで行きつづけることだろう。そして、もしツチノコにめぐり逢えたとしたら、「お前、やっぱり生きとったのか。よかったな。誰かが捕まえに来よらんうちに、はよう逃げろよ」とささやきかけることだろう。


 と自分がツチノコ探索ブームのきっかけになってしまった後悔と、そして未だ残るツチノコへの情熱を書いた。

 氏は1988年にこの世を去った。彼がその後もう一度ツチノコに逢えたのかどうかは、彼のみが知る秘密なのだろう。

 そして現代、ツチノコがこの世に現れて50年あまり。未だツチノコはUMAのままであり、人々の目の前には現れていない。

 しかしツチノコは今もどこかで幻の蛇として、ひっそりと生き続けているはずだ。

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