事情聴取
「さぁ〜、事情聴取を始めましょうか〜」
…………………
この先生、口調はおっとりしてそうだけど…
周りにある拷問器具のせいで、それを素直に受け取れないっ!
そして学校はこんな人を野放しにしてるのよ!
「それじゃ〜、どうして尭人様を蹴ったのか訊きましょうか〜?」
ペシン!とムチが鳴る。
あわわわわ!
このままじゃ何かをされるっ!
私が縮こまっていると、私と対になっている向かいのドアが開いた。
変態紳士の登場らしい。
「そのお嬢さんは僕の行動について不満を持っているようです。つまり、僕がその行動を改めれば良いと言うこと。よって僕は彼女の解放を望みます!」
う、うわぁ…。
正論ではあるけど…。
女子だったら誰でもパンツ見られたら蹴るよね。
でも、今回は奴を頼るしかないっ!
「う〜ん、尭人様がそれでいいなら私は構わないけど…他の人達が黙っておかないんじゃない?」
「そこについては問題ありません。彼等は『減給するぞ?』の一言で押し黙りますから」
「ならいいわ。はい、行ってらっしゃ〜い」
この尭人とか言う男…。
部下の真意に気付かなくて、幸せね。
でも、助けられちゃったな。
お礼はしなくちゃいけないよね。
「…あ、あの!さっきは、ありがとう…」
「ああ。『助けに行くよ』って言ったでしょ?有言実行できないようじゃ、男の名が廃るからね」
………………この人って、本当は結構…
「でも、まさか本当にイチゴ柄とはね。僕の勘も捨てたものじゃないな」
…………本当に結構変態なんですね!
「もう!あなたは常識ってものを知らないんですか!?ならいいです!それじゃ!」
助けにきたり、遊んでみたり、セクハラしてみたり…。
本当になんなのよっ!