反省文
「私が思ったこと 時雨杏
私は、すぐお年寄りが何かしてると、「歳を考えて」等と言うけれど、その人からすれば
歳のことばっかり言われて、嫌な気分になるとわかりました。
一所懸命頑張る心、その事に立ち向かっていく勇気や元気があれば、なんでもできるとも思いました。
1・2・3 ダー 」
私はあの後お祖母ちゃんから逃げれず、捕まってから反省文を書かされていた。
あのとき、あんなとこに犬の糞さえ落ちていなければ・・・飼い主はしっかり面倒見ろっつの!
「よろしい。もうあんな事言っちゃだめよ?」
「はい。」
「そして俺と一緒に寝よう。」
「は・・・あ゛?」
ズムゥ!!
杏の右ストレートが尭人のボディに炸裂。
「ぐまぁ!」
「ったく・・・どさくさに紛れてなに言ってんのよっ!?危うくOKしちゃうとこだったわ!」
「でも俺に罪を擦りつけようとしたんだから何かしら償ってもらわないと。」
「五月蠅い五月蠅い!もう帰れ!」
尭人は口をとんがらせながら玄関の方に行った。
なんだ、イキナリ素直になったじゃない。
「お祖母さん、今日はこのへんで帰ります。さようなら。」
「あらあら、尭人くん帰っちゃうの?もっとゆっくりしていけばいいのに。」
「いえいえ、今日は楽しかったですし、少し疲れちゃいましたので。」
「また来てね。」
「んじゃ杏、また後で!」
「「また後で」・・ってもう会わないわよ!」
「はは。」
尭人は帰って、杏は安堵感がハンパなかった。
さっきの短時間でお祖母ちゃんと尭人が目で会話してることも知らず・・・