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仮定  作者: 花霞
12/24

遊戯

さて、家に来てしまった尭人を追い返すことは無理だろう。

ならばどうするか?

何事も無く帰って貰う!

これが、今のミッションといえるだろう。

部屋は危険なので、居間に案内する。

「あれ~、部屋には行かないの?」

「もう少し、常識ある大人になったらね」

「大人になったら、良いんだ」

尭人がどう捉えたかはスルーしよう。

居間につくと、勝手に腰を下ろす尭人。

「さてと、じゃあ、さっそくなんかゲームしよっか」

「はあ!?なんであんたとゲームなんか…」

すると、いつになく真面目な顔になる尭人。

「近年の恋愛漫画の類では、こういう場合いちゃいちゃ出来るゲームをするんだろうが、ここはあえて、そのパターンを否定しようと思うんだ」

「は?意味はわかんないんだけど…」

「ここにきて、そのゲームはないだろう、と思うゲームをしたいんだ」

「あ、えっとたとえば何を?」

なんか、凄い威圧感だ…

「麻雀とかそういった類のものだよ」

「ああ、なるほど、私麻雀はわかんないわよ」

「じゃあ、ほかになにがあるか考えてみよ~」



案1;花札

尭人「わかんない~」

杏「同じく」

ボツ


案2;トランプ

尭人「だいたい知ってる」

杏「ババ抜きぐらいなら…」

ボツ


案3;囲碁


尭人;「昔は神の一手を求めてたから」

杏;「五目並べなら…」

ボツ


案4:将棋


尭人;「もちろん、出来る」

杏;「なんにも知りません…」

ボツ



「杏ってなんにも出来無いじゃん」

「う…、いや、こういったゲームは苦手で」

「苦手なもの多いよ(笑)」

反論しようと思った所で、お祖母ちゃんが茶菓子とお茶を持ってやってきた。

「なにを話してるの?」

「いや、なんのゲームをしようかと」

「杏ちゃんなんにもしらないんですよ~」

「ちゃんを付けるな!」

「だったら、簡単なゲームがあるわよ」

「え?なに?」

「男女がいるなら、やっぱり野球拳でしょ~」

それを聞いた瞬間、私はフリーズ

「いいですね~、それ」

と賛同する尭人。

「でしょ~」

この流れでわかる。

たぶん、反論の余地はない。

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