通学路の生臭い異変
「天から大漁事件」
大漁の魚が地面にバラまかれていた。
あれらを食べる勇気のある人はいるのだろうか?
「ゴミとして捨てられちゃうのかな?」
「仕方ないさ。食べられるとしても気味が悪いだろう?」
ミカとサクは登校しながら気分が悪いねと言いあった。
◇
ミカ。17歳。高校2年生。
そんなに頭が悪くはない程度の評価の高校に通っている。
進学コースもあるが、ミカは普通科だった。
そのなかでも中の上、真ん中から少しだけ上と言う位置にいる。
テストは苦手ではなかった。一夜漬けは苦手だったが。
毎日、授業を受けていればこれくらいはとれるでしょ!と友達のサクには言っている。
家ではほとんど勉強をしない。
ゲームやインターネット音楽をあさるのが趣味だった。
ボカロとかいいよね。
天気は晴れ。空が青い。
「今日の日差しは少しまぶしいわね」
「やあサク。今日も元気そうだね」
まあね。やあやあ。と会話を弾ませる。
2人で通学路を歩いていると。
「なにこれ?生臭くない?」
「本当だね。魚を積んだトラックでも通ったのかな?」
「あ!あれ見て!魚がたくさん落ちている!」
「うわあ。本当だ。事故でもあったかな?魚を積んだトラックの」
「妙にこだわるね」
「最近のトレンドなんだ。魚を積んだトラック」
「うそつけ」
「バレたか」
「ねえ、キミたち。この辺でおかしな現象に出会わなかった?」
いままさに出会っているんですけど。
「い、いえ。しいて言えば魚が路地にバラまかれているくらいで」
似たようなことがあれば、この名刺の連絡先に電話して。
綺麗な女性だな。と思った。
その女性から名刺を受け取った。2枚。ミキとサクとで2人分。
しかし女子高生2人にかかれば怪現象すらも賑やかしの話題の一つでしかなかった。
「うええ……この道通らないと10分は遠回りだよね」
「魚くらいいいじゃない。踏みつぶしてみる?」
「それはちょっと!」
「遠回りしよう!時間はあるし!」
魚がばらまかれている路地を回避して別の道を通って登校することにした。




