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唐突に始まるミステリー。そしてそれはすでに終わっていた。3話
教授がスプレーを吹きかける。
ピギャアアアアア!
断末魔が聞こえる。
バリン!窓が割れて何かが外に飛び出していった。
「撃退はできたようだね」
「大家に言ったら窓直してもらえるんですかね……」
「交渉するときは私の名前を出してもいいよ。この教授のね」
「逃がしてしまってよかったんですか?」
「非存在を私が観測したのだ。あとはどうとでもなる。それ専門の退治屋もいるからね。
一応戻ってこないように結界を張っておこうか」
私の仕事はここまでだ。と言って教授は帰っていった。
貰った名刺を見る。
―――非存在観測部隊No.1 ミコト
「あんな化け物がアイツ以外にもいると言うのか……」
男の独白は誰も聴いていなかった。
ただ風だけが流れていく。
◇
「よし。窓も何とか無償で直してくれたし、これで安心してバイトに励めるな」
ギャオオオオオン!
どこかで今日もバケモノが暴れている。そしてそれを狩る者たちも……




