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非存在観測部隊の怪現象譚~ミコト教授のケースログ~  作者: LostCun
ケース13

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21/23

ゾンビにご注意!スプレー無双!

「ひいいいいいい!こわいいいいい!」

「ははは!平気だよ!テレビの中から化け物が出て切るわけじゃないからね」

「……グオオン!」

「誰だいまのは!」

「テレビの中の音でしょ……?」

「いや、このDVDは何度も見ているけど、こんなタイミングで出る音じゃなかった」

「初めて見るって言ってたじゃない」

「キミとは初めてだよ」

「浮気者めー」



「で、死体が見つかったって?凶器もないのに?」

「ああ。怪奇現象と言っていいだろう。心停止との解剖医の判断だ」

「それが非存在によるものじゃないとしても、私の案件ね」

「よろしく頼むよ。資料はここに置いていくからな」

「お疲れ様。刑事さん」


夕暮れ、西日がまぶしい時間にミコトの研究室に刑事が訪問していた。

残業は嫌ね。資料を読んで現場に行くのは明日にしようとミコトは思った。



「ここが現場か……」

不審死。その死体を見つけたのは男の恋人だったという。

2人きりでゾンビ映画を見ていた途中に女が飲み物をとりに行った。

返ってくると、男がうずくまっていたのだと言う。

女は男が眠ってしまったのだと思い毛布を掛けて隣でDVDの続きを見たそうだ。

朝になると、男は冷たくなっていた。

救急車を呼ぶが、手遅れだったとのことだ。


ミコトが女を見た。

アクセサリーをジャラジャラとつけている。

右手だけで3種類。胸元も入れたら12種類だろうか?

数珠に猫目石に真珠?重たくないのだろうか?

「一つ聞いてもよろしいかしら?」

「はい……」


アクセサリー集めが趣味だという。

幸運を呼び込むもの、願いを叶えるとうたうもの。

種類は様々だ。

「なにか願いがかなった経験があるのかしら?」

「ええ!彼氏ができたのもこのアクセサリーのお陰なの!」

「彼の死を願ったりしてないかしら?」

女は顔面蒼白となった。

「そんな……まさか……!彼の浮気を少し疑っただけで」

パリン!何かが割れる音がした。

「何の音ですか?」

「殺意を肩代わりした音よ。私がつけている身代わりがお守りのね」


女は全てのアクセサリーを外した。

「こんな……まさか……願ってなんかいないのに!私は!」


願いを叶える効能の暴走事件

恋人への殺意と言う非存在


似ているわね。現代版サルの手かしら。


その後、男の死体が起き上がって歩いたという話を聞いたが

刑事に渡していたスプレーを吹き替えたら再び動かぬ死体となったとのことだ。

備えあれば患いなしね。

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― 新着の感想 ―
これは女が悪いのではーーーww
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