骨付きチキンの怪
ガタガタ、ゴソゴソ……
ゴミ箱から音がする。こんな時間に……
深夜のコンビニバイトに備えて寝ていたタイトは
奇妙な音に起こされた。
ゴソゴソ……
まだ止まない。
なんだ?確認するか?
タイトはワンルームに住んでいた。
寝る場所からキッチンはすぐそこだった。
ピっとLED電灯をリモコンでつける。
ゴミ箱だ……燃えるごみの、生ごみの入ったゴミ箱だ。
そこから音がしている。
バッと袋を開けて音の正体を確かめる。
するとそこには……
チキンの骨が数本入っていただけだった。
なんだ?ネズミか虫でもいるかと思ったのに。
拍子抜けして再び布団へと返っていく。
ガサ…ゴソ…
音がする。
「なんだよ!もう!いい加減にしてくれ!」
タイトは音がするゴミ袋をガムテープでぐるぐる巻きにしてやった。
もう音はしない。静かなワンルームでひと時の安楽を過ごすのであった。
◇
「それは……骨付きチキンの怪ね」
後日、その話を思い出してゾッとしたタイトは
念のためにミコト教授に電話を掛けることにした。
「あなた。骨付きチキンを軟骨まで食べきって捨てたんじゃない?」
「はい、そうですけど。おいしいですよね。軟骨」
「その執着心が骨に宿った怪現象を呼び寄せたのね」
「骨付きチキンを食べるたびにアレを呼び寄せるんですか?」
「お香入りのスプレー1本持っていきなさい。お代は……今回の話のネタでチャラにしてあげる」
「実際のお値段はいくらくらいなんですか?」
「600円よ。ただし、徳のあるお坊さんに念仏を唱えてもらう代金は含めていないわ」
「これが件の骨が入ったゴミ袋なんですが……」
「ごみ箱に捨てなさい。いらないわ。すでに非存在の気配は消え去っているわね」
「それにしても、何にでも説明がつくものなんですねえ」
「それが仕事だからね。ところでご飯を食べに行かないかしら?
最寄りのチキン屋さんとか、ね」
タイトが軟骨まで食べる姿を一度見てみたいわ。とミコト教授が言っていた。
そんなに変なことだろうか?
おいしいじゃないか。骨付きチキンの軟骨。
「皆さんは骨付きチキンの軟骨、食べる派ですか? 私は食べる派です。おかげさまで250PV突破!このチキンのように、読者の皆さんの心もボリボリ噛み砕いていきたい(?)と思います。ブクマ・評価お待ちしてます!」




