真波千夏
登校後、教室に着くと過半数の生徒が教室にいた。
「おはよう!樺恋」
「えっと・・・」
(千夏よ!)
「おはよう!千夏ちゃん」
「ちゃん呼びなんて、照れくさいなぁ」
(ちょっと!?千夏って呼びなさいよ!ちゃん付けなんてしてないわよ!)
「千夏ね」
「大丈夫?」
「うん!大丈夫」
危うく怪しまれるところだった。
「そういえば、今日はなんの授業あるん?」
「まだ直んないの?授業表見ない癖」
「なかなかね」
(明日からはちゃんと見て)
「ちゃんと見るようにしようかな」
「そうしな〜。ちなみに最初は数学で次は体育ね」
「ありがとう!千夏」
この時はよく考えず返事したが後になって考えてみると重要なことに気が付いた。
───僕、女子更衣室で着替えるの!?
「トイレで着替えるか」
ボソッと呟くと頭の中に声が響く。
(ちょっと、今、変なこと考えてなかった?)
「2限目の体育はトイレで着替えようかなって」
(ちょっと!変なことしないで。いつも更衣室で着替えてるんだからいつも通りにして)
「分かったよ」
数学の授業が終わり休み時間になると女子たちが更衣室に移動し始める。
「樺恋!行こ」
「行くって、どこに?」
「どこって、更衣室に決まってるでしょ!早く着替えないと遅れるよ」
とうとう、この時がやってきた。
私は無事に体育の授業を受けることができるのだろうか。




