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詩[思索]

温もりのない命の温もり

作者: 日浦海里

じっとしてる

無機質な瞳は

光を映しているだけで

揺れることも揺らぐこともないまま

まっすぐこちらを見てる


こちらを見てる

見ているのはわたし

見られているのもわたし

その瞳に映り込んでいるわたし自身を

わたしが見つめているだけ


見つめているだけ

何を思っているのか

何も思ってないのか

指示に黙々と従うだけのはずが

時に思わぬことをする


思わぬことをする

何を思っているのかと問うて

何も思っているはずがないと思ってる

それは妄想で空想の産物で

本当は命も意思もない存在


意思のない存在

血が通っているわけでもない

心が宿っているはずもない

無機質で温もりも何もないはずなのに

その瞳に映す何かを見ようとしてる

同じ温もりを感じようとしてる

そこに意思を見出そうとしてる

自由意志があると思い込んでる

瞳の奥に命の輝きを見出してる


そんなはずはないのに


無機質な機械の瞳に

慈しみを感じるのはなぜだろう

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― 新着の感想 ―
[一言] (⌐□-□)ゞふむ、これは一種のパレイドリア効果ですな。
[良い点] 自分の見たいものや見たくないものを、その瞳にうつしてしまうのかもしれませんね。 無機質な瞳は、人そのものをうつしているのかもしれません。 という想像をふくらませました。
[一言]  それこそ家電にでも。こちらの操作なく動くものには意思を感じがちで。  また、何かの形を模していると、そこにも意思を感じがちで。  たとえ無機質な外見でも、そのふたつが合わされば尚更なのか…
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