気分章
気分で描きました。楽しんでくれたら幸いです。
「未来を読み取る」
それは、なんなのだろうか。今、こうして書いている文章にも見覚えがある。そんな所だろうか。まあ、難しいことは分からないな。__ある文章家の男の話だ…____。
今日も憂鬱な日だな。何もやることがない。
そう呟きながら、男は筆を手に取る。今書いているのは、新しい小説だ。………名前が思いつかない…。うーん…
そう唸っていると、娘が遊びに来た。
女の子「こんにちは!おじさん!」
男「…あぁ、こんにちは。」
……おじさんって歳じゃないんだけどなあ。と鏡で自分の顔に手を当てながら眺める。すると
女の子「おじさん!この駄菓子、ちょうだい!」
男「…あー…っと、おじさんに見えるかい?」
女の子「?おじさん…じゃないの?」
男「!ああ!」
女の子「…んーっと、じゃあ、おじいちゃん?」
男「え…」
女の子「?どうしたの?おじいちゃん!」
男「あ、ああ。お兄さんには見えないのかい?」
女の子「お兄さん…なの?」
そう言いながら娘は見つめ返してくる。
男「あー、若くは見えないか…。」
女の子「えーっと、お兄さんは何歳なの?」
男「まだ30もいってないんだよ」
女の子「えー!」
…びっくりしているなぁ。
男「あ、ああ、駄菓子か。30円だよ。」
女の子「!ありがとう!おじさん!」
…おじさんに戻っている……。
がくりと肩を落としていると、おばあさんの声が聞こえてきた。
おばあさん「あいかー、どこへ行ったんだい?」
女の子「!おばあちゃんの声だ!」
男「ああ、迎えに来たんだね。」
おばあさん「…あ、こんばんは、なおちゃん。」
男「こんばんは。…ちゃんって歳ではありませんよ?」
おばあさん「まあまあ、私から見たらあなたは幾つになっても、子供よ?」
ほほほ、と笑っている。
また…か。
そう。___この光景は見たことがある。
この感情を胸にしまう。
おばあさん「あら、あいか。駄菓子を買ったの?」
女の子「うん!いーっぱい買って、お家でみんなと食べるの!」
おばあさん「あらあら」
女の子「じゃあまたね!おじさん!」
男「ああ、またね。」
おばあさん「お世話様」
男「はい。またよろしくお願いします。」
ガラガラ…ガシャン。
扉が閉まり、扇風機の音だけが聞こえる。
今は、夏。になりそうな頃。気圧の変化もすごいこの国は、居づらくも思うが、春夏秋冬がしっかりとしている綺麗な町だ。
この後に起こることも、わかる。おばあさんが___
女の子「おばあ…ん!おばあちゃん!!!」
___嫌な夢だ。
これを夢で見るのも、現実で起こるのも嫌なものだ。
この文章を読んでいただきありがとうございます!気分で描きました。本当に気分で書いたので、評判良ければ続き頑張って描きます!でも、ホントのホントに気分で書いたので、続きかけるかも心配ですが、思い出した時に連載されるかもしれないです。こういう文章は中々読む人いないかな〜と思うけど、描きたくなってしまう。。それでは改めて、読んでいただきありがとうございました。またよろしくお願いします!