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2-1


 目が覚めると俺はどぶ臭い川の中にいた。


 素っ裸で月の光りに照らされながら、川から上がり、ゴミ捨て場から破れた服を見つけてそれを着た。

 服は予想通り、とても臭かった……。


 が、気にせず、冷えたアスファルトを歩く。

 それから、何も考えずに歩いた。時間も、人も、気にせずにただひたすら歩き続けた。


 俺はこれからどうすればいい?

 生きたって仕方ないのに……。こんなにボロボロになって歩いても仕方ないのに……。

 アイツだって……アイツだって、あの〝光り〟に巻き込まれたに違いない……。


「ちくしょう……」


 二週間ほど、歩いただろうか。


 俺は東京に来ていた。

 メシを食わずに歩き続けられるのは、この呪われた身体、心臓……いや、心のせいか。

 償っても償いきれない過ちを犯した。


 俺は信じていた親友の肉を……心臓を食べた……。

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