サバイバル!! 魔物の森での出会い
宿題やらなんやらで投稿止まってたし、これからも学校始まるので週に一度出せるかどうかに⋯⋯本当にすいません(´ノω;`)
前回ドラゴンを退けた俺は魔物の群れに囲まれていた
その数およそ40匹、
種類はブラッドウルフや、コボルト、ゴブリンなどである
「くそったれぇえええ」
そんな声と共に俺はまた1匹のコボルトを葬った
俺が倒したのはこれで12体目だった
魔法強化がきれ、身体能力強化も切れかかっているなか、ずいぶんと善戦していると思う
が、数が数である、このままじゃいつかは殺られる
俺は吉備団子を一つ取り出し、潰した、そして
「《風よ吹け、ウィンド!》」
生活魔法の《ウィンド》で辺りに散らした
潰され、粉となった吉備団子が魔物たちの口にはいった
するととたんに魔物たちの動きが悪くなる
いや、機動力が落ちたのだ
俺は動きが鈍くなった魔物たちの群れで一番密度が薄い所へと切り込み、
そして魔物たちの群れを切り抜けた
魔物たちは機動力低下がとけ、体が万全に動くようになった
大抵の魔物は桃太郎を諦めた
だが、ブラッドウルフや、ゴブリンライダーたちは桃太郎を追おうとした
今ならまだ追いつける
そう思っていたからだ
しかしそれは断念せざる負えなかった
桃太郎の行き先からの威圧感で体が動かなかった
桃太郎の行き先にはかなり強い魔物がいることを彼らは悟った
そして同時にあの餌《桃太郎》は死んだと思った
魔物の群れを切り抜けた俺は走っていた
だがその走りは魔物との戦いの時よりも断然遅い
「⋯⋯はぁ⋯はぁ⋯、つい⋯に切れ⋯たか⋯」
俺は身体能力強化の吉備団子の効果が切れたことを悟った
「⋯⋯はぁ⋯、かなーり⋯ヤバい、今魔物に襲われたら死ぬぞ」
「おい、そこの童」
「魔力も⋯バカみたいに魔法使っちゃったからないし⋯⋯」
「おい、聞いとるのか」
「残っている吉備団子も、あまりいい能力ないしなぁ」
「話を聞け!人の子!」
急に大声が聞こえた(というか、口振りからするに俺が聞いてなかったらしい)
俺は声が聞こえた方を向いた
しかし、そこには木しかなかった
「⋯あれ?気のせい?」
「ここじゃ、ここ」
よーく目を凝らすと木の一つに人一人分がちょうど通れそうな隙間があってそこには、にやけているような九つの尾を持つ白銀の狐がいた
「やっと見つけおったか、童よ、なんでここにおるのか?」
「人に聞く前に自分の紹介しろよ」
そう言い返すと、狐は少し驚いたようだがすぐに元のにやけているような顔にもどった
「人に聞く前に自分の名を名乗れ、と、確かに一利あるのう、
わしのなまえはフォルクス=カンダ、種族は九尾、年齢は約五百才じゃ」
そういうとフォルクスさんは獣人の姿になった
「なんなんだ、あんた」
「話しやすいように、化けただけじゃよ、さてわしも名乗ったことじゃし主の名は?」
俺は警戒しつつも答えた
「じゃ、俺の名前は桃太郎、セカンドネームはまだもらってない、生まれてから一年ちょっとだ」
セカンドネーム、名字を名乗れる人はあまりいないらしくて、そこそこの戦果等をあげなければいけないらしい
「なるほどのう、じゃあももたろうよ、なぜここに⋯⋯⋯」
フォルクスさんが質問の途中で考えはじめた
俺は何事かと思い、声をかけた
「おい、どうしたんだ?」
「⋯いや、一年ちょっとでそれだけ成長するのに疑問を持っただけじゃ、なんでもないから安心せい、
⋯で、なぜここにおるのじゃ?ここは童が来るところではなかろう」
「いやー、なんか魔力強化訓練で無理やり来させられたんだよなー」
「なるほどな、確かにこの魔力が濃くて、魔物の多いオクセンフェルト大森林はうってつけじゃのう」
フォルクスさんはコロコロと笑った
「つまりは強くなるためにここにきたのじゃろ?じゃったらわしの術を学ばんか?」
「?いきなりどういうことだよ?」
「わしもこう見えてもとしでのう、後幾年もしないうちに朽ち果てる定め、それはもういいのじゃ、わしはもう生きすぎた、唯の一介の獣でありがながらあやかしと化し、五百年という悠久ともいえる時を生きた、それでもう満足じゃ」
フォルクスさんは過去を思い更けるように、顔をあげた
「じゃが、主様と作り上げた我が術を失うのはいやじゃ、じゃからといってそこいらの魔物に術を教えるのも好かん、何に使われるかわかったもんじゃないからのう」
「それで俺に?」
「まあ、下手な悪人に教えるよりか、無邪気な童に教える方がいいかとおもってのう」
「ムジャキジャナイトオモウナ」
前世含めると二十歳くらいなのだから無邪気ではないと思う
「なにかいったかの?」
「な、なんでもないよ!」
とはいえ貰えるものは貰っておこう
「じゃあ、その術のご伝授お願いします!」
「威勢のいいことじゃの、じゃあももたろうよ、これから頑張るんじゃよ」
「はいっ!」
これからはちゃんとした訓練ができる、そう俺は思って心の底から喜んだ
「まず魔力強化のために⋯⋯そうじゃの、魔物200体ほど狩ってくるがよい」
「⋯⋯え?早速?死んだらどうするの?」
「それくらいで死ぬような奴に我が術は託せん、それにある程度の魔力がなければ我が術を教えることはできんでの、というわけで頑張ってくるがよい」
フォルクスさんがそういうと手から幾何学的模様、魔方陣が生まれ、そのまま俺は吹き飛ばされた
その先には小規模の魔物の群れがいた
その数は12匹、俺はそのうちの一匹に着地し、下敷きとなった魔物は事切れたみたいだ⋯⋯なんかごめんな⋯
そして周りには他の11匹の魔物がいて、俺を睨み付けていた
俺と魔物の睨みあいが続き、一匹の魔物が俺に飛びかかり、均衡が崩れ、そのまま乱戦となった
そんな中俺は思った
「結局こうなるのかぁああああ!」
フォルクス=カンダ
種族࿒九尾
年齢࿒約五百才
備考࿒フォルクスは普通の獣から九尾となった稀有な存在
その影にはとある勇者との関係があるとか