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異世界桃太郎  作者: 気紛屋 進士
第一章
7/11

サバイバル!   いきなりドラゴンとか無茶ぶりじゃないですか?

ちょっと長いかもです

 先日、魔力強化訓練を受けることになった俺の前には


「GYAAAAAAAAAA」


 大きな声で叫んでる赤色のドラゴンがいた⋯⋯

 そして俺の後ろ、いや、上には箒に乗った少女がいた


「ももくん、いきなりドラゴンと出会うなんてついてないね~」

「ついてないどころじゃねぇえええええ!」


 そう言って俺はドラゴンからにげだした

 だが、ドラゴンは追いかけてくる⋯

 今いる地域は三大危険地域のオクセンフェルト大森林

 空気中の魔力濃度が濃く、すごく強い魔物がわんさかいるという

 俺は心のそこからこう思った


「どうしてこうなったぁああああああああああ!」






 先日の訓練の次の日、俺はアスじいちゃんが今日は休みにしてくれたので、おもいっきり寝ていた、

 そこへマーリン姐さんが割って入ってきた


「ももくん!ももくん!早く着替えて!魔力強化訓練やるよ!」

「えええ!?もう!?」

「正確にはまだだよ!今日からは訓練場までゆっくり馬車の旅だよ!」

「え?でも⋯」

「善は急げだ!《チェンジ・コスチューム!》」


 マーリン姐さんは魔法を使い俺の服を変えた


「さあさあさあさあ!いくよいくよいくよいくよ!」


 そしてそのまま俺を馬車に乗せ、自分も一緒に乗り込んで御者らしき男に伝えた


「いつもの訓練場まで!」

「わかりました!」


 御者はマーリン姐さんの注文に快く答えた

 馬車での旅は快適そのものだった

 御者さんの乗せてきた人の話を聞いたり、今まで見たことなかった景色を見れたり、と本当に楽しかった

 俺はこんな旅の中で魔力強化訓練が少し楽しみになっていた

 ⋯⋯訓練場に着くまでは⋯⋯

 俺は寝ていた、その時馬車が急に止まった、


「つきましたよー!」


 御者の声を聞いて、目を覚まし、そこで目にしたのは⋯

 とても大きな大木の森だった

 しかもその森は魔力濃度が異常とも言えるほど濃かった

 ここが訓練場なのだと思った

 そしてマーリン姐さんの方を見ると、マーリン姐さんがニコニコと言った


「ももくん、ここが訓練場のオクセンフェルト大森林だよ!ももくんには魔力強化のためにここで一ヶ月暮らして貰います!頑張ってね!」


 俺はマーリン姐さんの言葉に耳を疑った

 え?おくせんふぇるとだいしんりん?オクセンフェルト大森林!?あの三大危険地域の!?

 そう思った俺はすぐさまダッシュで引き返した


「どこいくの?《引き寄せ、とばせ、バキューム、スキップ・オーバー》」


 俺はまずマーリン姐さんの方へと引き寄せられ、

 次に大森林に飛ばされた、その先には赤色のドラゴンがいた

 そして冒頭に至る




 そこまで思い返して思った


「予想できるかぁああああああ!」


 どうしようか、このまま逃げ回っていてもいつかはドラゴンにやられる

 こんなときは助けを求めよう!


「マーリン姐さん助けてぇええええ、えええええええ!?!?」


 先ほどまで上空にいたマーリン姐さんがいないのだ、

 代わりにあったのは一枚の手紙だった

 それを走りながらジャンプしてとると、

 頭にマーリン姐さんの声のようなものがきこえた


「拝啓ももくんへ、

 いきなりオクセンフェルト大森林へと連れてきたのは魔力強化訓練のためです。

 魔力強化は少しずつ根気強くやるものだと社会一般では言いますが、もっと短くて手っ取り早いのが魔力の濃い地域で魔物と戦い、生き延びることです。

 そこで適しているのが、ここオクセンフェルト大森林だったのです。

 ここなら食べ物もかなりあるし、水も豊富でサバイバルにはもってこいの場所なんです。

 だからももくん、一ヶ月頑張ってね!

 追伸࿒オクセンフェルト大森林は死の危険もある所ですが、もしももくんが死んでもすぐに蘇生魔法をかけるので安心してください」


 ほうほう、なるほど⋯⋯安心できるかぁああああ!


「GYAAAAAAAAAAAA!」


 そんなこと聞いてる間にドラゴンに追い付かれそうになっていた

 ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!

 俺はとっさに近くの大木の根の影に隠れた

 ドラゴンはその周りを徘徊している

 俺は打開策を考えはじめた

 まず今回の手札は⋯


 ・小刀  ⋯そこそこ良い品、アスじいちゃんにもらった

 ・初期魔法⋯着火魔法 《ティンガー》生活魔法 《クリエイト・アース》《クリエイト・ウォーター》《ウィンド》冷却魔法 《コール》あといくつか

 これらは旅の途中に御者さんとマーリン姐さんに教えてもらったものともともと覚えてたものだ

 ・吉備団子⋯能力࿒魔法強化・能力࿒身体能力微強化・ 能力࿒火力強化・能力࿒防御力強化・能力࿒サイレント・能力࿒機動力低下…その他にもいくつか

 ⋯⋯こいつらは旅の途中で造っておいたもので微妙なものが結構多かった


 これらを組み合わせて今の状況を打開するには⋯




 ドラゴンは怒っていた

 その怒りは自分の住み処にずかずかと飛び込んできた人の子供に対してのものだった

 ドラゴンはその人の子を殺そうと思っていた

 だから、追いかけた、

 しかしその人の子は障害物を上手く使いドラゴンからもう十分も逃げ回っていた

 ドラゴンはその事にもイライラしていた

 だから、その人の子を殺すことに執着し、追いかけ続けた

 そして追いかけているうちに人の子を見失った

 といっても匂いはプンプンしているので近くにいることは間違いなかった

 ドラゴンは辺り一帯を燃やしてしまおうかともおもったが、そんなことすれば他の魔物の怒りを買う、それは避けたかった

 近くにいるのならばいつかは見つかるドラゴンはそう思い周囲を徘徊した

 そして徘徊しはじめて、数分後、左の方が人の子の匂いが流れてきた、どうやら風向きが変わったらしい

 その匂いはいつまでも流れてきたので

 ドラゴンは左の方に人の子がいると思った

 ドラゴンはその方向へと向かいはじめた

 数分もすると人の子の匂いが一段と濃い所を見つけた、そこは大木の根の間だった

 ドラゴンは人の子をやっと見つけた、と思った

 そしてその根の間の奥に人の形を見つけた

 ドラゴンはそれをつかもうとしたが手が届かなかったので、ファイアブレスで焼き殺すことにした

 そして焼き殺すために口を開き、

 ファイアブレスを吹こうとしたとき、

 突風と共に氷が口に入った、

 それだけなら問題はなかったのだが、

 ファイアブレスを吹こうとしていたので、

 ファイアブレスによる熱気で、氷が一瞬にして、水蒸気へとなった

 そしてドラゴンは意識を失った





 状況の打開策はこうだった、


 ・ドラゴンにみつけてもらう

 ・ドラゴンにファイアブレスをうってもらう

 ・打つ直前で吉備団子 能力࿒魔法強化で強化した《ウィンド》で同じく強化した《クリエイト・ウォーター》で造った水を《コール》で凍らせてできた氷を打ち出し、口の中で水蒸気爆発を起こさせる


 これが俺が考えついた打開策だった

 なぜ魔法主体なのかというと、この小刀じゃドラゴンの鱗を破れないだろうと判断した

 途中、《ウィンド》で風を起こしてドラゴンに気付かせなければいけなかったが、この策は上手くいった

 その証拠に今、俺の目の前には、ドラゴンが倒れていた

俺はドラゴンを倒した喜びに声をあげた


「やった!ドラゴンを倒せた!」


俺は喜びに浸っていたが、その喜びはすぐに消えた

ドラゴンがのっそりと立ち上がったのだ

ドラゴンは片目を失っていたが

その反対側の目には怒りの炎が燃えていた


「《土よ出でよ、風よ吹け、クリエイト・アース、ウィンド!》」


俺はとっさに複合詠唱で、魔法を残りの目と鼻にぶつけ

そして身体能力強化の吉備団子を食べ、その場を逃げ出した



ドラゴンを引き離した俺は、大木の下で息を整えていた

そこへモンスターの群れが現れた、

俺は吠えた


「チキショー、かかって来るならかかってこいやぁあああああ!」


俺は小刀を構え、身体能力を強化した体でモンスターに立ち向かった

オクセンフェルト大森林

・ドラゴンやワイバーン、その他のモンスターがわんさかいる森、通常モンスターは他の地域よりも強いことが多い

・魔力が濃い、魔法などに触れてこなかった人なら倒れるレベル

・マーリンの庭のようなもの



桃太郎が戦ったドラゴン

・種族࿒レッドドラゴン

・能力࿒ファイアブレス、他にもいくつか

・現在独眼になっている


桃太郎

・今⋯ヤバい


桃太郎「簡単に言ってくれるなぁああああ!」




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