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異世界桃太郎  作者: 気紛屋 進士
第零章
2/11

異世界は波と共に 

読んでくれてる人がどれくらいいるかは予想が付きますが、気紛れな暇潰しにどぞ

 ―前回天使にチート無しで異世界に転生させられた俺は今⋯⋯むっちゃ暗くて甘い所にいます⋯ここどこなんだろ⋯―

 不意に体が浮く感じがした。 

 その数秒後何かに叩きつけられたように大きな音がそとから聞こえた。

 そして周りが大きく揺れた

 ―わぁあああああああああ―

 俺は驚き、状況判断ができなかった

 ―なんかむっちゃ揺れてる!船の5倍以上は揺れてる!ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバ⋯ん?船?船、船、船、船、船⋯⋯⋯水!今、海か川の上にい⋯⋯

 俺の思考はかきけされた、突如乗っている何かと体に強い衝撃を受けたからだ、

 ―うわぁあああああああああ―

 何この衝げk―再び強い衝撃を受け、俺は意識を失った


 ―――――――――――――――――――――――――


 俺が意識を取り戻した時にはあの大きな揺れや衝撃はある程度収まっていた、

 ―あの揺れはなんだったんだ?それと衝撃⋯―

 俺は揺れが収まっている間に考えをまとめていた

 ―⋯⋯⋯あの揺れと衝撃からして⋯⋯ここ、川かな?それなら今は中流か下流にいるのか?くそ、あの天使なんで川に投げ込むんだよ、世界救う前に死n―


「あら?なんでこんなところに桃が⋯⋯でも美味しそうな桃ね、あの人のためにも、もって帰ろ!」


 女の人の声だった

 ―MOMO??⋯⋯⋯⋯桃!?僕桃じゃないよ!?―

 そしてその声の主は未知の言葉、呪文を唱え始めた

 しかし、その呪文は短文より短く、一単語で未知でもなんでもなかった


「《浮かべ、フラット》」


 その瞬間体が浮いたように感じた、


「やっぱもの運ぶのは飛行魔法よね、あっ、と洗濯もしなきゃいけないんだったぁ、《水よ、風よ、我が言の葉によりて混ざりあい一つの嵐となれ!ウォーターストーム》」


 外から大きな音が聞こえる、魔法のようだ


「あとは投げ込んでっと」


 水に何かが投げ込まれる音がした


「あと桃を悪くしちゃいけないから《冷やせ、フリーズ》」


 この言葉を聞いたあと体が急に冷えた


 ――――――――――小一時間後――――――――――


 しばらく時間がたったあと俺は

 ―ガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブル―

 超震えていた

 ―超寒い⋯⋯死ぬ⋯⋯⋯あ⋯⋯意識⋯が⋯⋯―

 その時、それまでずっと歌声だった女性の声が誰かに話かけるようにいった


「ただいまぁ、あなたぁユーフラテス川でとても大きくて美味しそうな桃を見つけたの~!食べる~?」

「ああ、いただくとするよ。」


 ―やっとこの地獄から救われるのか⋯⋯―


「今から解凍魔法の用意するから少し待ってね~。」


 そのあと30分程はその地獄は続いたのだった⋯⋯


 ―――――――――そして30分後――――――――


「よーし、魔法陣かけたし早く桃食べたいなー、《リ・フリーズ》っと、あなた~解凍できたよ~!」

「ああ、ありがとう。」


 ―⋯し、死ぬとこだ⋯った⋯⋯―


「じゃああなた自慢の剣術でザクッと斬っちゃって!」

「私の剣技はこういうことに使うものではないのだがな、⋯まあいい、台所から長めの包丁を借りてくる」

「さっすがあなた~、頼りになる~!」


 ―⋯⋯え?俺斬られんの?イヤだぁああああ、あの女に魔王討伐のために無理やり転生させられただけでも、不運なのになんで生まれてすぐ殺されn⋯―


「取ってきたぞ、すぐに桃を斬ってやる」

 ―早っ!?―

「楽しみ~」

「いくぞ!」


 そんな声が聞こえたとき俺の意識は途絶えた⋯⋯⋯⋯⋯ということはなく代わりに体に走る電撃、痛みを感じながらも飛び込んできた光に目を眩ました

 ―⋯⋯俺閉じ込められてたのか?⋯⋯つか体痛ええええ―


「おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ」


 ―なんだ?この泣き声だれのだ?―

 その声の主はすぐにわかった

 なぜならその声は自分の声帯から発されていたからだ


「⋯赤ん坊?なぜ桃から⋯⋯?」

「きっと天使様が子供がなかなかできない私達にプレゼントしてくれたの!育てよぉ!」

「いや、魔物かもしれんぞ、そんな簡単に育てるなど⋯」

「いいでしょ~、育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよ育てよそだ⋯」

「わかった、わかった!⋯お前の言うことには逆らえないな⋯⋯」

「やった~!」


 子供のように駄々をこねていた少女のような女性がぴょんぴょんと飛び回っていた

 そして俺の周りにあったものは真っ二つに斬られた大きな桃だった

 ―⋯桃だな⋯―

 女性が桃といってたのはこの桃のことだったらしい

 ―⋯ん?桃⋯⋯そういやあの天使(る⋯る⋯ルミナースとかいったっけ?)が俺の能力は吉備団子造りだっていってたな―


「ねえねえ名前つけましょ!な、ま、え!」


 桃と吉備団子そして桃から生まれた赤ん坊

 ―⋯もしかして⋯―

 嫌な予感がした


「そうだな、桃から生まれたのと⋯⋯

 500年前の勇者タロウ・カンダにちなんで⋯」


 ―まじか―


「桃太郎というのはどうだろう?」

「いいね!いいね!」


 ―うん、桃太郎ね、うんうん⋯⋯⋯なんでぇえええええええええ―

転生者井口誠は桃太郎になりました

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