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アタシが何にも言えないでいると、彼もしゃべらなかった…のはダメ!
「あっあの、とりあえず腕放してくれない? いっ一緒に学校には行くから」
「ん~。ダメ」
笑顔で却下★
「えっと、でも、人目が気になるし…」
「そんなの気にしないで」
…ダメだ。
この人と、会話ができない。
と言うか、こんな人だった?
委員会ではしっかりしてて、まとめ役として最高だったのに…。
恋愛感情が絡むと、人ってこんなに変わるもんなの?
「あっ…」
ヤバイ…血の気が引いていく。
ぞわぞわと鳥肌が立つ。
手にもじっとりとイヤな汗がっ…!
「ごっゴメン!」