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腰を曲げ、思いっきり頭を下げる。
そして相手の目を見て、そらす。
「ホントにゴメンなさい!」
そして振り返り、全力ダッシュ。
とっ鳥肌がっ! いや、それより貧血が起こりつつある!
どこか一人になれる所に行かないと…。
よろよろしながらたどり着いたのは、校舎裏の倉庫の裏。
辺りには植物がたくさんあるから、身を隠すにはもってこいだった。
「う~…。午後の授業はダメかも」
今が乾燥している時期で良かった。
草っぱらに寝っころがり、ダウン…。
体は冷たいけれど、降り注ぐ太陽の光や風は温かい。
草木の匂いも、心を落ち着かせる。
「はぁ…。神沼め、何を考えているんだか…」