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「分かった」
かなり不安を感じながらも、彼に背を向ける。
「愛実って髪、キレイだよね」
最初は頭を撫でられた。
あっ、コレは平気。逆に気持ち良いかも。
「どっどうも」
「やっぱり手入れには気を使ってる?」
「そりゃあ高校生だもの。みがかないと勿体無いでしょ?」
「あはは。そうだね」
彼の手が髪の束を掴む。
…うん、コレも大丈夫。
そう思っていたら、ガバッといきなり抱きつかれた!
途端に全身から汗がどばっと出てきた。
気を失いそうになるも、彼が後ろから支えるので、倒れられない。
「ここで気を失ったら…大変なことになるよ?」